大雪でEVの性能低下、バッテリー交換所に長蛇の列―中国

Record China    2022年11月23日(水) 20時10分

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21日、中国メディアの極目新聞は、大雪に見舞われた中国東北部で電気自動車の性能が低下し、バッテリー交換所に長蛇の列ができる事態が発生したと報じた。

2022年11月21日、中国メディアの極目新聞は、大雪に見舞われた中国東北部で電気自動車(EV)の性能が低下し、バッテリー交換所に長蛇の列ができる事態が発生したと報じた。

記事は、吉林省長春市で11日夜に大雪が降り、気温が零下13度まで低下したと紹介。SNS上では多くのタクシー運転手が「EVのバッテリーを交換するのに数時間、数十時間並ばなければいけなかった」と愚痴をこぼしたと伝えた。

そして、50代のタクシー運転手である王(ワン)さんが12日午前にバッテリー交換所に赴いたところ、4時間かかっても交換できなかったため諦め、結局天気が回復した15日まで交換できず、その間営業をすることができなかったと語るとともに、「うちの車は急速充電に対応しておらず、充電するにも3時間以上かかるから充電には行かない。バッテリー交換所の数を増やしてほしい」と求めたことを紹介している。

また、同じくタクシー運転手の劉(リウ)さんも「バッテリー交換所の外で30台余りの車が並んでいるのが見えた。待っていてもなかなか列が前に進まないので、諦めて充電スポットに行くことにした。実際、列に並んでいた他の運転手も列から外れたかったようだが、バッテリーの残量がなくなってすでに走れなくなっていた。10時間も並んでいた運転手もいると聞いた。夏は300キロ以上走れたのに、寒くなった今は200キロも走れない。来月の一番寒い時期は120キロくらいしか走れないだろう。雪が降るような寒い時はガソリン車がいい。給油すれば走れるのだから」と語ったことを伝えた。

その上で、新エネ車分野の専門家が「自動車の選択は使用環境に基づき決めるべき。北方の冬場、山地などはハイブリッド車のほうが良い。普及直後に問題が発生するというのは理解できるが、しっかり原因を分析して改善を行わなければならない。EVが冬場に弱いというのは業界内の共通認識であり、解決にはバッテリー材料や充電技術の研究が必要。将来的には、使用シーンに応じて各種タイプの自動車が共存する状態になると思う」と解説したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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