Record Korea 2022年11月22日(火) 18時0分
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21日、韓国メディア・毎日経済は「尹錫悦大統領が自自身の最大の成果の一つに挙げていた『ドアステッピング』を中断した」と伝えた。資料写真。
2022年11月21日、韓国メディア・毎日経済は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が自身の最大の成果の一つに挙げていた『ドアステッピング(ぶら下がり取材)』を中断した」と伝えた。
記事によると、大統領室は21日、同日付でぶら下がり取材を中断すると告知した。「最近発生した好ましくない事態と関連し、根本的な再発防止策なくして維持することは不可能だと判断した」と説明している。7月の新型コロナウイルスの感染拡大時期や、先月ソウル・梨泰院(イテウォン)で発生した雑踏事故を受けての哀悼期間にもぶら下がり取材は中断されたが、こうした要因で期限を設けず中断したのは今回が初めて。
大統領室の言う「好ましくない事態」とは、尹大統領が東南アジア歴訪から帰国後初めてとなるぶら下がり取材を18日に行った際、MBC記者が広報企画秘書官と衝突したことを指しているという。
この時MBC記者は、東南ア歴訪の際に同社記者が大統領専用機への搭乗を認められなかったことや、尹大統領が機内で特定の記者と私的に対話したことについて質問したが、尹大統領は返答しなかった。尹大統領は、他社の記者に対しては「MBCの専用機搭乗排除は、国家安保の中核である同盟関係をフェイクニュースで仲たがいさせようとした悪意的行動を取ったことが理由」であり、「憲法守護の責任者としてやむを得ず措置を取った」と答えたという。その後もMBC記者が立ち去る尹大統領に向けて質問を投げ掛け続けたため、これをとがめた秘書官と口論になったという。大統領室は副報道官名義で「MBCが悪意的である10の理由」という書面も公表しており、MBCと激しく対立している。
大統領室は20日、ぶら下がり取材を行っていたスペースに仕切りを設置した。この時点では「MBCの記者の問題とは無関係」だと説明していたという。翌21日の尹大統領の出勤時が注目されていたが、大統領室がぶら下がり取材の全面中断を宣言した。「ぶら下がり取材は国民との疎通のために始めたこと。その趣旨を生かせる案が策定できれば再開を検討する」としている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「ものすごく懐が狭いな」「誰かに命じられたのではなく、自分が人気取りのために始めたことなのに」「永遠に再開しなくていい。口先だけの話を聞いても何にもならない」など尹大統領への批判の声が寄せられている。
一方で、「MBCは国益に関わる大問題を起こしておきながら反省や謝罪をせず、無礼な行いをしている」「記者というよりイチャモンをつけに来たチンピラじゃないか」「MBCは記者のレベルがとんでもなく低い」「MBCはまるで(最大野党)共に民主党専用テレビ局だな。廃止でいいよ」「言論の自由を主張する前に、フェイクニュースで国民に被害を与えて広告収入を得ていたのなら罰を受けるべきだ」など、MBC側を批判するコメントも多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)
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