人民網日本語版 2022年11月19日(土) 15時0分
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「中国式コーヒー」の人気が高まっている。
1杯のコーヒーをめぐって、どれだけの新たなスタイルを生み出すことができるだろうか?口コミサイトの大衆点評がこのほど、飲料品産業の個人メディアプラットフォームである珈門と共同で発表した「2022年コーヒートレンド情勢」によると、2022年には大衆点評のユーザーが毎日目にするコーヒー関連のコンテンツは1000万件を超え、コーヒー関連の検索件数は前年同期比で452%増加した。中国新聞網が伝えた。
チェーン店以外のカフェの店舗数上位3都市には上海、広州、成都が並び、家の近くのカフェでコーヒーを一杯という情景が徐々に現実のものになってきた。国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)の流行の中、コーヒーは舶来品でありながらも国潮に徐々に溶け込みつつある。レトロな家具や青いレンガと赤い瓦といった中国モチーフにマッチした「中国式ふたつき茶器に入ったコーヒー」が若者の間で人気になり、「中国式コーヒー」の検索件数は同4713%増加した。
上海市黄浦区にある野菜市場「蒙西菜場」の入り口には、一風変わった「市場カフェ」がある。毎朝8時から日付が変わる午前0時まで営業して、近所の人たちにコーヒーとフードを提供している。
「家の近くのカフェでコーヒーを飲みたい」というニーズの高まりに合わせ、住宅団地の中にオープンするカフェがますます増えている。データによれば、昨年に団地で新規開店したカフェの年平均増加率は71%に達し、より庶民的路線の団地カフェもどんどん増えて、「自宅を出ればすぐにコーヒー」が徐々に現実のものになってきた。
コーヒーはカクテルに似ていて、トレンドの新しい風味を生み出し続けることができる。データによれば、22年の「スペシャルフレーバーコーヒー」の検索件数は同207%増加し、引き続き消費者の関心が高いことがわかる。コーヒーに豆花(おぼろ豆腐)を模した杏仁豆腐や黒ごま汁粉を入れ、中国風トッピングでコーヒーをより多くの中国人が受け入れやすい味にしたものもある。今年人気となっている「豆腐脳」(あんかけおぼろ豆腐)を模した「豆腐脳」ラテや黒ごまラテなどは、中国の飲食品とコーヒーの融合によって、目新しいものが好きな消費者を引きつけている。
注目されるのは、国潮ブームの中、舶来品であるコーヒーもさまざまなスタイルで中国に溶け込み、古色蒼然とした中国風の庭園建築の中に店舗をオープンさせるカフェが増えていることだ。北京、成都、武漢など各地で「ふたつき茶器コーヒー」がブームになり、これにレトロな家具や青レンガ・赤瓦などの中国モチーフが加わって、本格的な「新中国風」が誕生した。データによると、22年に「中国式コーヒー」の検索件数は同4713%増加したという。
さまざまな工夫を凝らしたカフェが各地で花開き、コーヒーをめぐる競争も厳しさを増している。繁華街の高い美意識に貫かれた空間から、団地や横町のほっとする小さな店まで、コーヒーは新しい風味でクリエーティビティや文化と結びつき、中国ならではのコーヒーが今まさに形作られようとしている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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