プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん（27）のファンであるコラムニストが6日、「青い光の海！ファンが羽生結弦にサプライズ、彼の涙を誘うことに成功！」との文章を中国のポータルサイト・百度（バイドゥ）に掲載した。

文章はまず、「愛することと愛されることとの間の最も美しい関係は、おそらく双方向だろう。あなたが私に感動を与えてくれたから、私はあなたにサプライズをお返しします」とした。

その上で、羽生さんが11月4、5日に初のワンマンアイスショー「プロローグ」の横浜公演を行ったことに言及。「このアイスショーは世界中のファンに捧げた、心のこもったプレゼントとなった」とし、「90分を超える長丁場、8つのプログラム、休憩時間もほとんどない時間配分、彼の競技人生が刻まれた貴重なVTR……そして、リンクに刻まれた息をのむような芸術」とつづった。

文章は「プロ転向から4カ月足らず、彼がファンのために用意したこのプレゼントは想像を超えるほど豊富なものだった」とする一方、「彼自身も2日目の公演のフィナーレで会場のファンたちから『真っ青な星の海』という特別なプレゼントをもらった」と説明。羽生さんがアンコールを受けてリンクに戻った際に、会場の観客たちが一斉にバングルのライトを青にして迎えたことを紹介した。

そして、「（アンコールの「パリの散歩道」の後に）リンクを回ってファンの歓声に応えた羽生結弦は感動していたようで、頭を下げて感極まるような様子が見られた」と説明。「どんなにロマンティックなシーンだろうか。青は『パリの散歩道』のテーマカラーであり、彼のスケートの特質が最も現れていると言っていい色だ」とした上で、「ファンたちが逆に羽生にプレゼントをした。このような双方向のやり取りは本当に美しく、とても感動した！」とつづった。

文章は、このサプライズの“舞台裏”として、あるファンがツイッターで明かした内容を紹介。それによると、アイスショーの最中に観客席で「＜周りの席の人にもこれを回してください！＞最後のアンコール前にバングルのライトを青で光らせて、頑張った羽生選手に皆さんの気持ちを伝えませんか？」などと書かれたメモが回されていたという。

文章は「新型コロナウイルスの影響で、ファンたちは彼への愛と感謝を（リンクにプレゼントを投げ込むことで）伝えることができなくなってしまった。しかし、その気になれば方法はあるのである」とし、「プーさんの雨を降らせることはできなくても、満天の青い星空をプレゼントすることはできる。愛とは、海や山を隔てても必ず届く気持ちなのである」と結んだ。（翻訳・編集/北田）

真っ青な会場喜んで貰えて本当に良かっためちゃくちゃ綺麗だった
ヤバい、、って泣きそうな羽生さん見てまた泣いた#プロローグ#プロローグinYOKOHAMA pic.twitter.com/nMGdrfHCVP

— すみれ (@yh_ys_127) November 5, 2022