2022年11月5日、新浪財経は、米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が今年8月以降複数回にわたり中国の電気自動車（EV）大手BYDの株式を売却する動きを見せていると報じた。

記事は、香港証券取引所が4日に公示したデータで、バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが同1日に327万9000株のBYD株式を1株あたり169．8657香港ドル（約3200円。以下、ドル）で売却して5億6000万ドル（約100億円）を得たと紹介。これによりバークシャー・ハサウェイによるBYD株保有数は1億9676万5000株となり、持株比率は17．92％に低下したと伝えた。

また、バークシャー・ハサウェイは8月以降すでに複数回にわたってBYDの持株を減らしており、8月24日には133万株を1株平均277．1016ドル（約5200円）で売却して3億6900万ドル（約69億円）を獲得、9月1日には171万6000株を1株平均262．7243ドル（約4900円）で売って4億5000万ドル（約84億円）を得ていたとしている。

記事によれば、バークシャー・ハサウェイは2008年9月に18億ドル（現在のレートで約340億円）を投じてBYDの株式2億2500万株を1株あたり8ドルで購入、その後は大株主としてBYDの新車発表会などのイベントに出席するなどして14年間売却することなく保有し続けてきた。今年8月以降の3回の売却により手放した株式は取得時の約3％にあたる約630万株だが、その売却額は取得額の約77％にあたる13億8000万ドル（約260億円）に上る計算だ。

記事は、バークシャー・ハサウェイによる減資についてBYDの関係者が9月2日に「われわれも香港証券取引所の情報で知った。減資は株主の意思決定によるものだ。会社の経営状況は健全であり、すべてにおいて正常だ」とコメントしていたことを紹介。10月のBYDの新車販売台数は前年同期比168．78％増の21万7800台で、1月からの累計販売台数は140万台を超えて前年同時期の約3．3倍に達するなど好調を持続していることを伝えた。（翻訳・編集/川尻）