痴漢は日本独特の文化なのか―華字メディア

Record China    2022年11月7日(月) 23時0分

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華字メディア・日本華僑報は4日、「痴漢は日本独特の文化なのか?」と題する記事を掲載した。

華字メディア・日本華僑報は4日、「痴漢は日本独特の文化なのか?」と題する記事を掲載した。

10月上旬に日本のネットテレビAbemaTVで放送された番組「BAZOOKA!!!#17」にモデルで女優の水原希子が出演。番組内で痴漢について発言した内容が物議を醸している。

番組の内容は、水原希子が日本に移住した米国人女性ジューンさんの自宅でトークをするというもの。ジューンさんは日本が大好きで、若い頃米国から日本に移り住んだ。しかし、日本に来てから6回ほど痴漢被害にあったと告白し、「日本の警察はちゃんと対応してくれてありがたいんですけど、痴漢は本当に勘弁してほしい」と嘆いた。これに対し水原希子は、「痴漢って日本独特の文化だよね。他の国はないから」と発言し、ネット上で論争になっている。

日本華僑報の記事は、「水原希子が語る痴漢の土着文化論に賛同する人もいれば、日本に痴漢のレッテルを貼ることに反対する人もいて、(反対派は)彼女の言葉は行き過ぎだと主張している」と指摘。FRIDAY DIGITALの10月31日付の記事で、日本のスポーツ紙記者が「水原さんは父がアメリカ人で母親が日本生まれの韓国人ということでワールドワイドに文化を知っているようです。たしかに日本で痴漢被害が多いのは事実。いうまでもなく、痴漢する側は満員電車などで弱い人を狙って行う、卑劣で陰湿な行為です。外国人からすると考えられない文化なのでしょう」と述べたことを紹介した。

日本華僑報の記事は、「水原希子が痴漢行為を“日本の文化”と定義したのは、あくまで彼女の個人的な見解ではあるが、日本でよく見られる行為であることは否定できない」とし、「ほとんどの地下鉄のホームには痴漢の注意喚起のポスターや法律の宣伝があり、多くの車両にも同様の警告が貼られている。これは日本固有の文明的、先進的、秩序がある、礼儀があるといったプラスのイメージとのギャップが強いものだ」と指摘した。

また、「日本国民にとって痴漢行為は日常的な社会現象となっている」とし、「AbemaTVは2018年の番組で、日本のCHIKAN(痴漢)、KAWAI(カワイイ)、OTAKU(オタク)が世界共通語になったが、中でも痴漢は日本に恥をかかせた言葉の一つだと指摘した。番組が街頭で通行人にインタビューしたところ、痴漢被害に遭ったことがあるという声が多数寄せられた」と紹介した。

記事は、「痴漢行為は犯罪というより心の病と認識されている」と言及。斉藤章佳の書籍「男が痴漢になる理由」(2017年)を引用し、「行き詰まった時に、自分より弱い立場の人を支配することや、相手に自分の行為を押し付けることで、自分の優越感を取り戻したいという思いを具体的に行動化することが、痴漢行為を含む性暴力犯罪につながるのだ」と述べた。(翻訳・編集/刀禰)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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