人民網日本語版 2022年11月5日(土) 16時0分
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神保町にある内山書店は、1917年に中国上海で開業し、100年以上の歴史を誇る。
東京の内山書店の4代目社長・内山深さん(50)は、「日本の読者は中国の社会や文化に注目している。特にここ数年、中国の漫画や小説を購入する人が増えた。日本の読者が好きな漫画の中に入る中国の作品もどんどん増えている」と話す。新華社が伝えた。
東京都神保町にある内山書店は、1917年に中国上海で開業し、100年以上の歴史を誇る。内山さんによると、「本を買いに来る客のうち、日本人が約8割、中国人が約2割となっている」という。
内山さんが特に印象深いと感じている中国のアニメは「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来」という。2020年に、同アニメの映画版が日本で上映され、動員数が37万5000人、興行収入が5億8000万円に達し、同年の日本のアニメーション映画興行収入ランキング9位に入った。
内山さんは、「ある20代の日本人女性が『羅小黒戦記』の漫画版を購入したいと言ったのがきっかけで、当店はそれを仕入れた。今でも、たくさんの人がそれを買いに来る。みんな、主人公の小黒(シャオヘイ)はとてもかわいいと言っている。そこには中国文化もたくさん盛り込まれている」と話す。
内山さんは、1998年から内山書店で働くようになり、今では24年がたった。そんな内山さんは、「以前も中国語の漫画を販売していたが、その多くは中国語に翻訳された日本の漫画だった。そして、それを購入するのは中国語を勉強している人だった。しかし、近年は、中国人作者のオリジナル漫画が増えている」と話す。
2016年時点で、内山書店の売上高のうち漫画は5.6%だったが、2021年には18%にまで上昇した。そして、2021年には、中国語の漫画の販売量も2016年に比べて2.7倍まで増加したという。
日本の若者、特に女性の間で、中国の漫画が人気となっており、中でも古代を題材にした漫画の人気が高い。内山さんは、「新手学古風美少女漫画技法」というタイトルの本を手に取り、「漫画が好きな人は、自分で絵を描くのも好きであることが多いので、この本がよく売れている。中国の漫画を読むために、中国語や中国の歴史を勉強しているという客もいる」と説明する。
漫画大国である日本では近年、中国文化の特色が鮮明な作品が頭角を現している。中国のオリジナル漫画を日中合同製作でテレビアニメ化した「霊剣山 星屑たちの宴」や「一人之下the outcast」が2016年に日本で放送されたほか、2017年9月から、中国の漫画「兄に付ける薬はない!」が人気webマンガサイト「少年ジャンプ+」で連載されている。
アニメを見るというのは、多くの国の若者の共通の趣味で、漫画を読んでいるうちに、自然といろんな国の文化に接している。内山さんは、「日本の読者が中国の漫画などの書籍を買うのは、作品自体に興味があるから。それを窓口にして、読者が少しでも多くの中国文化を知ることを願っている」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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