中国の女優ファン・ビンビン（范冰冰）がこのほど香港に姿を見せたことで、いよいよ本格的に女優復帰に向けて動き出すのではないかと報じられている。

香港メディア・東網は30日、ファン・ビンビンが両親を伴って香港に滞在していることを報道。訪問の目的について、香港の映画監督たちと会う予定があることをファン・ビンビン自身が語っているため、詳細は明らかになっていないものの、本格復帰に向けて道をつける行動ではないかとしている。

ファン・ビンビン自身も30日、香港の風景をバックに、ホテルのバルコニーから撮ったと思われる写真を中国版ツイッター・微博（ウェイボー）に掲載。「ひさしぶり！」と短いメッセージを添えている。

ファン・ビンビンは2018年に巨額脱税騒動を起こし、一時は完全に姿を消したことでも世界中から注目される話題となった。その後、現在まで中国芸能界では封殺状態となっているが、今年は韓国ドラマ「インサイダー」に出演。さらに今月開催された第27回釜山国際映画祭では、傑出したアジアの俳優に贈られる「エクセレンスアワード賞」を受賞し、ビデオメッセージを送っている。

脱税が発覚した俳優ダン・ルン（●倫、●は「登」におおざと）や、強姦（ごうかん）罪で逮捕された歌手で俳優クリス・ウー（呉亦凡）らは、不祥事が発覚した直後にウェイボーのアカウントが強制削除されたが、ファン・ビンビンの場合は騒動後も当局のおとがめを受けず運営を続けており、現在も約6300万人のフォロワーが存在する。このため完全に封殺されているわけではなく、段階を踏んで復帰へと進むのは可能とみられている。(Mathilda)