日本代表に負けたインドネシア、国民的英雄の韓国人監督にも批判 「帰化選手のほとんどが…」 11-18 06:24
「自由で開かれた国際秩序を維持」日米豪防衛相会談で防衛協力の枠組み「防衛協議体」新設で合意 共同声明で中国の行動に深刻な懸念表明 11-18 06:23
四柱推命の的中率を上げる秘訣!占う対象の「全体像」を見てみよう【一番わかりやすい はじめての四柱推命】 11-18 06:19
一体どうした? 頭をよぎった“アジア杯の悪夢”…豪州戦で圧巻だった日本代表戦士がインドネシア戦でまさかの乱調【W杯最終予選】 11-18 06:17
「辛いとは思ってない」ベンチ外が続く長友佑都の胸中。後継者を巡り、爆笑誘う発言も「こんなぶっ飛んでる癖のあるやつは中々いない」【現地発】 11-18 06:17
中国で相次ぐ〝無差別殺人事件〟 公安部が警戒する「八失人員」「三低三少」とは 11-18 06:09
【プレミア12】〝ホスト〟の台湾側が侍ジャパンを気遣った「喫煙所問題」の結末は… 11-18 06:09
日本代表に0-4で惨敗したインドネシア選手 「日本戦を振り返る必要はない」 11-18 06:08
中国、今年1~10月に外資系企業が11.8%増 11-18 06:05
ホンダ【7267】の株価はなぜ上がらない? 配当利回り4.9%に 株価急落はチャンス? 苦戦の中国の打開策とは 11-18 06:05

農民による手作り動画「三国志」、ネット民が仰天し喜んだ“ハチャメチャ”な手法とは―中国

Record China    2022年10月30日(日) 21時0分

拡大

中国では、安徽省の農村に住む若者が制作・ネット配信する「動画・ドラマ三国志」が受けている。これまで考えられなかった“ハチャメチャ”な手法を大胆に駆使しているからという。

中国メディアの極目新聞によると、安徽省北部の中崗鎮新筑村に住む若者が制作・配信する「動画・ドラマ三国志」が、ネットユーザーに受けている。これまで考えられなかった“ハチャメチャ”な手法を大胆に駆使しているからという。

動画制作の中心人物は鮑小光さんだ。中国でよく使われる言葉の「90後」の世代に属するというから、年齢は年齢は20代から30代にかけてだ。

「三国志」は人気が特に高い歴史物語で、中国でもテレビの連続ドラマ版や映画版が、繰り返し制作されてきた。出演者も豪華なら、莫大な予算を投じたセット、歴史を感じさせる登場人物の重厚な語り口まで、作品のどの要素についても「ベスト」を追求することが当たり前だった。

しかし鮑さん版の「三国志」はまるで違う。例えば一騎打ちのシーンだ。それぞれの武将がまたがるのは馬ではなくて、自転車や電動バイク。手に持つ武器は槍や青龍刀ではなくて、農具のくわ、さらには肥やり用の長い柄のついたひしゃくだ。よろいのように見えなくもないものを身につけてはいるが、どうみても「雰囲気だけは出るように作ってみました」といったシロモノだ。

特に話題になった城攻めのシーンでは、鮑さんの伯父の家の入口を城門として使った。楼閣にはわらのたばを使った。4、5日をかけて組み上げたという。多くのネットユーザーの「語り草」になったのは、攻防を繰り広げる兵士らが手にしていた盾が、すべて大きな鍋のふただったことだ。鮑さんによると、最初は木の板で作ろうと思ったが間に合わなかった。そこで、村人から鍋のふたを借りた。村内のほとんど全ての家から鍋のふたをかき集めたという。

主要な人物には鮑さんの友人や親せきを配した。高齢の登場人物の一人は、鮑さんの向かいの家に住む、70歳近い男性に演じてもらった。ところが彼は、普通話(標準中国語)が苦手だ。結局動画では、全編を通じて「安徽省なまり」のせりふが飛び交うことになった。

プロの作った「三国志」ではありえない制作の手法が、ネットではかえって大受けした。多くのネットユーザーが「土の味の三国志」などと評するようになった。鮑さんによると、1話当たりの制作費用は200-300元ぐらいだ。日本円にして数千円ということになる。出演者のギャラは、基本的にゼロ。時おり「ほんの気持ち」の謝礼を渡したり、食事を御馳走するぐらいという。

鮑さんは、初級中学(日本の中学校に相当)卒業の学歴しかない。15年前には、村のほとんどの若者と同様に村を出て街に行って働き始めた。レストランや工場での梱包作業員など、仕事を次々に替えた。ただ、鮑さんは子どものころから映画やドラマが大好きで、特にお気に入りの作品は「三国志」だった。

街で出稼ぎ生活をしていた時に、ドラマ制作スタッフ養成クラスがあることを知り、自分も「その業界」に入ってみようかと思ったこともあった。しかし、その「養成クラス」は詐欺と分かった。もう少しのところでだまされるところだったという。

鮑さんは結局、数年前に実家に戻って内装の仕事を始めた。そのうちに、ショートムービーの投稿サイトが注目されるようになった。そこで鮑さんは意を決して、自分も動画を撮影して投稿することにした。他の投稿者は多くの場合、自分の生活の周辺のことを題材にしていた。鮑さんは、他人とは少し違う動画を撮りたいと考えて、三国志の連続ドラマを作ることにした。

鮑さんは、それまでに制作されてきたドラマ版「三国志」を改めて考えてみた。すると、時代感を表す手法にも、表面的な場合があることに気づいた。例えば、現代中国語ならば「是(シー、=はい)」と言うところを、古風な「諾(ヌオ、=はい)」に置き換えているだけなどだ。そこで、自分が作る「三国志」では、現代の生活感を思い切って取り入れてしまえば、もっと「伝わるもの」があると考えた。

鮑さんは、昔から「三国志」が好きだったといっても、特に知識があったわけではない。そこで、動画を作成するようになってからは、いろいろと資料を調べた。そのおかげで、物語の歴史的背景も少しずつ理解できるようになってきた。

脚本は鮑さんが書いている。友人によると、よい脚本を作ろうと思うあまりに、自宅に閉じこもってしまうこともある。そんな時には、鮑さんの思考の回路を断ち切ってしまうことが怖くて、電話もできないという。作品は1カ月に2作か3作の割合で発表している。最初のころは、「制作の速度が速すぎて質が落ちるのではないか」と感じていたが、現在は初期の作品と最近の作品を比較すると、作品の質が確実に向上していることを実感できるので、今後もさらに作品の質を向上させたいという。

鮑さんの両親は最初、息子の動画づくりに反対していた。現金収入にならないからだ。しかしその後、動画配信で少しずつ収益が出るようになってきた。内装の仕事と動画制作の収入は、同じぐらいになったという。といっても、内装の仕事を減らしたので、収入全体が増えたわけではない。鮑さんは、「自分のしたいことができているので、とても楽しいです」と説明した。

また、鮑さんの「三国志」づくりにともなって、静かだった村に活気が出てきた。村の幹部の一人は、「彼自身は達成感を得た。村人は楽しんでいる。今では、よそからわざわざ見学にくる人もいる」と、地元に“元気”が出てきたことを喜んでいる。将来は、鮑さんの動画配信が村の農産物のアピールにつながり、村の発展が加速することを期待しているという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携