廃食油からジェット燃料を生成、ごみが宝に変わる―中国メディア

Record China    2022年10月29日(土) 10時0分

拡大

28日、中国メディアの中華網は、中国国際航空にこのほどA350旅客機1機が納入され、このA350は廃食油から生成した持続可能燃料を5%使用する予定だと伝えた。

2022年10月28日、中国メディアの中華網は、中国国際航空にこのほどA350旅客機1機が納入され、このA350は廃食油から生成した持続可能燃料を5%使用する予定だと伝えた。

記事は中国中央テレビの短編動画ニュースサイト・小央視頻の報道を引用し、中国国際航空は20日にA350旅客機1機の納入を受け、このA350は燃料に持続可能燃料5%を使用する予定だと伝えた。この燃料は廃食油を原料とし、中国石化鎮海煉化公司が独自の知的財産権を持つ中国初のバイオ航空燃料工業装置を使用して生産した。同社の関係者によると、この装置が1年間フル稼働すると、人口1000万都市で回収される廃食油を消費できるという。

バイオ航空燃料は一般的に、動植物油脂、食用廃油など再生可能資源を原料として生産された航空燃料を指す。記事は、従来の化石燃料と比較して、炭素排出量を50%以上削減することができ、世界の航空燃料の低炭素化に向けた重要な方向性だと指摘。「中国の現在の航空燃料消費量は年間3000万トン、その全てをバイオ燃料で代替できれば、バイオ燃料1トン当たりの削減量を50%として、年間5500万トンの炭素排出を削減でき、これは5億本の植樹に相当し、また小型自動車3000万台の年間炭素排出量に相当する」と説明した上で、廃食油原料の航空バイオ燃料が実現できれば、炭素排出削減だけでなく、食の安全の保障にも寄与すると結んだ。(翻訳・編集/田口)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携