Record China 2022年10月26日(水) 16時0分
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中国最大のECショッピングイベント「ダブルイレブン(双11)」を間近に控える中、配達員の不足が深刻になっている。
中国最大のECショッピングイベント「ダブルイレブン(双11)」を間近に控える中、配達員の不足が深刻になっている。中国メディアの銭江晩報が24日付で伝えた。
記事によると、浙江省杭州市のある宅配センターではこのほど、ダブルイレブンに向けた短期アルバイトの募集ポスターを掲示した。年齢は20~60歳。日給は最低300元(約6000円)。知人を紹介した場合は、紹介者に卵100個がプレゼントされる。ポスターには「おじさんおばさん歓迎」とも記されているという。
11月11日のダブルイレブンは「1」が並ぶことから「独身の日」とも呼ばれる。毎年膨大な量の宅配便が発生するため、宅配業者は過酷な業務を強いられる。以前、ダブルイレブンで配達員のアルバイトをしたというあるユーザーは「本当に疲れた。あんな荷物の山は見たことがなかった。朝から翌日の明け方までノンストップで働いた。1日で腰が痛くなったよ」と明かした。
ある宅配センターの求人担当者は「配達員を急ぎ募集している。ここでは入ってくる人よりやめていく人の方が多い。不足人員は半月前まで2人だったが、現在は7人。住み込み、食事付きで(月給)9000元(約18万円)以上でも配達員を集めるのは難しい状況だ」と語った。
中国の宅配大手S.F.エクスプレス(順豊エクスプレス)の担当者は、今年のダブルイレブンのアルバイトスタッフの待遇は改善しているものの、それでもやはり業務はハードなものになるとし、「仕事は終わらないほどあるかもしれない。朝6時に出勤し、退勤できるのは夜11時」「配達する荷物は(一人)1日300個以上になることもある」と説明。配達員の年齢制限はないものの、荷物を時間通りに顧客の元に届けなければならないため、「健康で、走れなければならない」という。
同じく中国宅配大手の申通快逓(STOエクスプレス)の担当者も「毎年、ダブルイレブンには必ず募集をかけるが人手が足りない。弊社も報酬をやや増やしている。短期アルバイトの人の年齢に明確な制限はない」と語った。
記事によると、このほかに中国の社区(団地のような住宅の区画)内で複数の宅配業者から受け取った荷物を各戸に配達する臨時配達員もいる。彼らの配達件数はダブルイレブンの時期には1日2000件ほどに上るといい、雇用条件は「文字が読めること」と「走れること」の二つだけだという。(翻訳・編集/北田)
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