Record China 2014年6月26日(木) 21時30分
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25日、選手にとってサッカーは仕事、サッカーファンにとっては趣味だ。しかし、ある人々にとって、サッカーとは一生の伴侶ともいうべき存在だ。
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2014年6月25日、選手にとってサッカーは仕事、サッカーファンにとっては趣味だ。しかし、ある人々にとって、サッカーとは一生の伴侶ともいうべき存在だ。ワールドカップ(W杯)ブラジル大会を取材している89歳の日本人記者・賀川浩氏は、国際サッカー連盟(FIFA)が認めるブラジルW杯の現役最年長記者だ。60数年にわたるサッカー報道の人生で、賀川氏はサッカー記者としての伝説を作り続けてきた。成都商報が伝えた。
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FIFA公式サイトの「FIFA.com」は23日、「オールドマスターの長い旅」と題する賀川氏のインタビュー記事を掲載した。89歳という高齢にもかかわらず、賀川氏は頭の回転が速く、かくしゃくとしている。これについて、賀川氏は、「恐らく、しょっちゅうボールを蹴って、あちこち走り回っているからでしょう」と語る。
ブラジルW杯を取材する日本報道団の中でも、いたるところで若い記者が立ち上がって大先輩の賀川氏にあいさつをしたり、教えを請う姿が見られる。「今でもW杯を取材するのは、主に個人的な楽しみのため」と語る賀川氏は、現場でサッカーの喜びを感じられることだけで満足なのだという。
▼サッカーは日本を救う
大歓声に包まれたブラジル北東部レシフェのアレナ・ペルナンブーコの試合会場で、眼鏡をかけた賀川氏は手に1冊のノートと鉛筆を握り、記者席に座って静かに試合を見ていた。若い頃サッカー選手として活躍した賀川氏は、第2次世界大戦後、失意にある日本を救うことができるのはサッカーだと考えた。「サッカーは非常にポジティブなスポーツであり、サッカーは日本を救うことができる」として、「いつか日本は努力してワールドサッカーのトップクラスに入り、サッカー強豪国の1つになるに違いない」と考えていたという。当時、サッカーは日本ではあまり人気のないスポーツで、明らかに野球やラグビーよりも地位が低かった。後に産経新聞のスポーツ欄担当の記者となった賀川氏は、「当時、多くの人がサッカーというスポーツに自信を持てずにいた。国土の狭い日本でサッカーなど上手くなるはずがないと考えていたからだ」と語った。
▼日本選手はかつて中国と引き分けて涙を流した
ブラジルW杯C組の初戦、日本がコートジボワールに1−2で敗れた日、プレスセンターで伝説の記者、賀川氏に会った。すでに89歳という高齢の賀川氏だが、しっかりとした話し振りで、自身が好きなサッカーと60年以上の記者人生について話し始めた。
◆賀川氏へのインタビュー
――最も印象深いW杯は?
最も印象に残っているのは1974年の西ドイツ大会の決勝だ。ヨハン・クライフ率いるオランダとフランツ・ベッケンバウアー率いる西ドイツ。あの大会を境に、サッカーの戦術が古典から現代サッカーへと変わっていった。このスタイルの代表格がオランダで、世界に向けて全員攻撃・全員防御のトータルフットボールを展開した。これは、サッカー界に大変大きな影響を与え、ここから今日見られる現代サッカーの戦術が生まれてきた。当時のW杯の決勝戦で、初めて自分の目でこの現代サッカーの戦術を見たことで強烈な印象が残っている。
――中国のサッカーにはどんな印象を持っているか?
1930年、日本が初めて中国と引き分けた時、私の先輩は涙を流して喜んだ。この時から、日本は中国を追い抜かそうと努力を始めた。当時の日本サッカーの戦術スタイルである、パスワークを基本とするポゼッションサッカーは現在の日本サッカーにも継承されている。
――長い記者人生を支えてきたのは、どのような信念によるのか?
野球が一番人気のスポーツである日本で、長くサッカーの報道に携わってきたものとして、日本人はサッカーというスポーツを通して、貴重な国際感覚や世界の一員としての意識を身に付け、世界で活躍する人になって欲しいと願っている。
――今回のW杯でどのチームが優勝すると思うか?
当然、ブラジルが1番の優勝候補だろう。
――あなたが考えるサッカーとは?
スポーツという概念の本来の意味は、選手にとっては規則を遵守して楽しくプレーすることで、サッカーファンにとっては試合を心ゆくまで楽しむこと、記者としては皆と楽しく集い、サッカーが与えてくれる喜びを全世界に伝えることだと考えている。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)
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