中国のシャインマスカット農家、高利益のため「晴王」かたるケースも―中国メディア

Record China    2022年10月21日(金) 7時0分

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中国メディアの騰訊網に16日、中国でシャインマスカットのブランド「晴王」の偽物が出回っていることを指摘する記事が掲載された。

中国メディアの騰訊網に16日、中国でシャインマスカットのブランド「晴王(はれおう)」の偽物が出回っていることを指摘する記事が掲載された。

シャインマスカットは日本で開発されたブドウの品種で、「晴王」は、岡山県内で栽培され一定の品質基準を満たしたシャインマスカットだけが使うことができる商標だ。

記事は、シャインマスカットについて「栽培が比較的簡単で味が良い」とした上で、「日本が決められた期限内に海外における品種登録を完了しなかったため、民間交流の形で中国や韓国に持ち込まれ、大規模に栽培された」と説明。「今では(中国の)生産量は原産国を逆転するに至った」と述べた。

その上で、「多くの農家がシャインマスカットの栽培によって貧困を脱し、豊かになった」とする一方、「狂気的な栽培の拡大によって、標準的な栽培環境や技術から逸脱し、品質にバラつきが出始めたことで近年の販売価格の低下を招いた」と指摘した。

そして、「専門家によると、『晴王』の正規品は500グラム1000元(約2万円)になることもあるが、中国国内の街中には500グラム数十元(1元は約20円)の『晴王』と書かれたブドウが販売されている。これらはどこから来たのだろうか」とし、江蘇省鎮江市の園芸ステーションの専門家・茅蓉芳(マオ・ロンファン)氏が「日本の『晴王』ブランドは有名なため、一部の業者が(晴王の)ラベルを貼り、売り上げを増やそうとしている」と語ったことを紹介した。

記事は、「中には品種名が分からず誤って『晴王』を使用してしまう業者もいるようだが、『晴王』をかたってより高い利益をむさぼろうとする者もいるようだ」と伝えている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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