ロシアの教訓、独外相「中国に過度に依存してはならない」―独メディア

Record China    2022年10月20日(木) 13時0分

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ドイツのベーアボック外相が中国への過度な依存を警告した。

ドイツのベーアボック外相が中国への過度な依存を警告した。独メディアのドイチェ・ヴェレ中国語版が19日付で伝えた。

ベーアボック氏は18日、対中戦略を調整するにあたり、「ドイツはロシアのエネルギーに大きく依存していたこれまでの過ちを犯さないようにしなければならず、中国経済に過度に依存してはならない」との考えを示した。同氏は先日行われた外交政策フォーラムでも「われわれはここ数十年のロシアに対する政策から教訓を得なければならない」と述べていたという。

また、ドイツがロシアのエネルギーに過度に依存しているという東欧諸国の警告を無視した失策で、ウクライナ戦争勃発後のエネルギー危機に見舞われたことを認めた上で、「一方的な経済的依存によってわれわれは政治的脅迫に直面している。ロシアについては覆水盆に返らずだが、同じ過ちを犯さないことを確実なものにしなければならない。これは、われわれが対中政策においてこの点をより強く意識しなければならないことを意味している」と述べた。

同氏はさらに、政府が現在起草中の「国家安全保障戦略」には対中戦略も含まれるとし、「国際法を信じる国や協力する国と、専制政権を信じる国との間で制度的な競争があることを、ドイツは直視しなければならない」とも指摘したという。

AP通信によると、ドイツ企業は近年、中国に大量の投資を行っており、中国はドイツの最大の貿易相手国の一つ。ドイツでは最近、中国遠洋海運集団がハンブルク港の運営会社に出資しようとしていることをめぐり、激しい論争が繰り広げられている。

ドイチェ・ヴェレは一方で、「ベーアボック氏に比べてショルツ首相の態度は保守的だ」と指摘。ショルツ氏が「われわれは個別の国とビジネスを続けなければならないが、それには中国も含まれている」と述べ、中国切り離しは賢明ではないとの考えを示したことを伝えた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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