2022年10月13日、毎日経済新聞は、イタリアのスポーツカーブランド・フェラーリが中国でのアパレル販売に乗り出したと報じた。

記事は、11月11日のECセール日を前にフェラーリがひっそりと中国のECプラットフォーム天猫に中国初の公式アパレルショップをオープンし、24日より予約販売を開始すると紹介した。

そして、1947年設立で世界最高峰のスポーツカーブランドであるフェラーリが近年ビジネスを拡大しており、中でもアパレル産業への進出は同社のこの1年余りにおける大きなトピックの一つであると説明。昨年6月には初めてのファッションショーを開催し、今年2月と9月のミラノファッションウイークに参加したことを紹介するとともに、その服装にはスーパーカーのエッセンスがしっかりと伝承され、シンプルなラインを主体とし、クラシックなフェラーリレッドも随所に用いられていることを伝えた。

フェラーリの天猫ショップには10月13日現在ですでに男性もの、女性ものの服装、装飾品、バッグなどの商品が掲載されており、価格は630元（約1万3000円）から数万元で、最も高い商品はグレーの女性用ダストコートで4万4500元（約90万円）だという。記事は、フェラーリのアパレル進出を知った自動車ファンから「スーパーカーは買えないけど、フェラーリの服を買って着るのも悪くない」との感想が聞かれたと紹介している。

また、フェラーリのベネデット・ヴィーニャCEOが4月に行われた株主総会の株式総会で、世界の高級ブランド品需要が高まり続ける中、高級ブランド品事業の推進によって年商を5年以内に倍増させる目標を示したと紹介。特に中国は高級ブランド品市場規模が急拡大し、21年には前年比36％増の約736億ドル（約11兆円）に達していることから、フェラーリをはじめとする世界的な大型ブランドにとって中国市場が非常に重要な意味を持っていると伝えた。（翻訳・編集/川尻）