Record China 2022年10月15日(土) 9時30分
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10日、澎湃新聞は、これまで規制すれすれの「グレー」な広告で炎上商法を繰り返してきた飲料メーカーが、再び騒動を引き起こしたことを報じた。
2022年10月10日、中国・澎湃新聞は、これまで規制すれすれの「グレー」な広告で炎上商法を繰り返してきた飲料メーカーが、再び騒動を引き起こしたことを報じた。
記事は、海南省に本社がある飲料メーカー椰樹集団が8日夜にライブコマースを実施、4人の薄着の美女がセクシーダンスを踊る内容で6分間放送したところで運営者から遮断されたと紹介。その後、再度放送を開始するも再び遮断され、ネット上では放送の内容をめぐる議論が噴出したと伝えた。
そして、ライブコマースの実施について同社の責任者が「チャンネル開設は製品(の宣伝)の必要上」と語る一方、ネットユーザーからの評価については「よくわからない」とコメントしていたことを紹介している。
また、同社の「グレー」な宣伝方法は今回が初めてではなく、「炎上」がブランドの危機ではなくむしろ大いなる宣伝、販促のチャンスと捉えていると指摘。同社がSNS上に掲載している動画では4人の美女が主役となっており、ネットユーザーのコメント欄には「ギリギリを狙い続ける椰樹集団。罰金や警告処分を再三受けても改めようとしない」といった書き込みが見られるとした。
その上で、規制ギリギリの宣伝が主に同社の王光興(ワン・グアンシン)会長が手掛けたものであると紹介。王会長は「目立つ」「ストレート」といったコンセプトのもとで宣伝を構成し、目立つことで製品の売り上げを拡大する一方で、たびたび当局から処分を受けてきたと伝えた。まず、2009年には豊満なプロポーションの女性を起用し、同社製品のココナッツドリンクを飲んで胸が大きくなったことを示唆するような広告デザインが規定に反するとして罰金処分を受けたものの、その後も懲りずに「小さい頃から飲んで大きくなりました」というキャッチフレーズを女性の画像と組み合わせるなどしてきたと紹介している。
さらに、19年には「社会の公序良俗を妨げる」として海南省海口工商局から20万元(約400万円)の罰金処分を受け、21年4月にも海南市当局から同様の理由で40万元(約800万円)の罰金が科されたと紹介。それでも同社は包装からセクシーな女性の画像を撤去しなかったと伝えた。
記事は、今回のライブコマースの内容について現地当局関係者が「注目しており、現在調査中だ」と語り、すでに「内容が低俗」といった市民からの告発を数件受取っており、ライブコマースを配信したTikTokから事情聴取する予定であることを明かしたとしている。(翻訳・編集/川尻)
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