中国の発展、「米国と雌雄を決するためにあらず」と共産党系紙、「世界にチャンス」とも

Record China    2022年10月15日(土) 21時30分

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中国のGDPが米国を追い抜く可能性が取り沙汰される中、共産党系紙は「中国の発展は米国と雌雄を決するためにあらず」と強調。「世界により多くのチャンスをもたらす」と主張した。

中国の国内総生産(GDP)が今後10年間で米国を追い抜く可能性が取り沙汰される中、共産党系紙は「中国の発展は米国と雌雄を決するためにあらず」と強調した。その上で「中国のパイを大きくする取り組みは米国を含む世界により多くの発展のチャンスをもたらす」と主張した。

中国のGDPについて、共産党機関紙・人民日報系の環球時報は「間もなく米国を超えるという驚きの声はまず米国から上がり、米国社会で広く懸念を引き起こした」と指摘。「奇妙なことに、これは米国の政治エリートの中国の急成長に対する緊張を和らげていない。中国は『大丈夫』と言うのは彼らで、中国は『駄目』と言うのも彼らだ。この話題は米国の一部の人物による心の迷いの現れだ」と論評した。

続いて「今日の中国の発展戦略は自己超越を繰り返すことを重視しており、米国やその他の国を超えることを目標としていない」と断言。「一国のGDP成長率はとどのつまり国内の問題であり、多くの中国人は米国が中国のGDPになぜこれほどこだわるのかを理解できない。中国のGDPランキングの上昇は(将来的に米国を抜き世界一になるかを含め)、根本的に言えば自然な流れで決まる結果であり、中国人もこれにこだわっていない」と述べた。

さらに「中国の発展は誰かを超え、誰かの座を奪うためであったことはなく、誰かと世界一を競うためであったこともない」と言及。「これは自分との競争だ。現在の中国にとっては、ある大国と張り合うことよりも、不均衡で不十分な発展の問題の解消に取り組む方がはるかに重要だ」とした。

同時に記事は「GDPが非常に重要な経済指標であり、自国が大体どの位置にいるかを把握し、これに基づき発展計画を立てられることは否定できない。しかし、より重要なことは、GDPを一般人の達成感・幸福感・安心感に変えることだ」と説明。「データ上は世界2位もしくは1位であっても、これは人々の生活の実感を示すものではなく、発展の最終目標でもない。他者をいじめようとしないが、他者も中国をいじめようとしてはならない。グローバル化の時代において、このような国は最高の互恵協力パートナーだ」と米国をけん制した。

最後に環球時報は「GDPが中国に抜かれるという恐れは、米国の大きな気掛かり、あるいは心の病になっている。中国の発展ペースを落とすため、米国は中国に対してデカップリングを仕掛けるなど、自国の損失も惜しまない」と批判。「中国のパイを大きくする取り組みは、自国の一般人に利益をもたらすだけでなく、米国を含む世界により多くの発展のチャンスをもたらす。執着心を捨てればこの気掛かりはおのずと解消される。中国との協力・ウィンウィンの大きな潜在力を一目で見て取れるはずだ」と訴えた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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