中国が高等教育機関に対して恋愛心理教育強化を奨励 大学生約9割「恋愛講座開設してほしい」

人民網日本語版    2022年10月9日(日) 22時30分

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ある調査では、大学生の88.23%が「恋愛」関連の講座を開設することに「賛成」している。

中国教育部(省)はこのほど、全国人民代表大会の代表が提起した「高等教育機関に必修科目として家庭・家庭教育・家風といった講座を開設することに関する提案」について答えた際、「高等教育機関に対して恋愛心理教育を強化するよう奨励する」との見方を示した。一部の高等教育機関ではすでに結婚・恋愛教育関連の講座を開設している。

ある調査では、大学生の88.23%が「恋愛」関連の講座を開設することに「賛成」している。大学生が直面している恋愛関連の問題は、「告白」、「付き合い」、「遠距離恋愛」の3つの面に集中している。そして、大学生が最も知りたいと思っているのは、恋愛中にけんかしたり、ずれを感じたりした場合、どのように対処すれば良いかや、恋愛が終わった時の向き合い方などだ。

教育部は回答の中で、今後の活動計画に関して、「高等教育機関に対して、青年、学生の特徴に合わせて、多種多様、かつ積極的、前向きなキャンパス文化活動を展開し、恋愛心理教育や家庭倫理教育を強化し、学生が表現力、コミュニケーション能力、交際能力を高めることができるようにし、学生が愛や恋愛、結婚、家庭に対する正しい捉え方を身に着け、『家庭は国家の発展、民族の進歩、調和のとれた社会の大切な基盤であるという重要な点を深く悟ることができるようリードするよう奨励する」としている。

中国では現在、一部の高等教育機関がすでに「結婚・恋愛教育」関連の講座を開設しており、テーマ別の講座や選択科目といった形でカリキュラムを設置している。華東師範大学は2013年にはすでに選択科目として講座「結婚と愛」を開設しており、その募集人数84人の枠に、約500人からの応募があった。また、鄭州師範大学は2015年に、選択科目として講座「愛の心理学」を開設すると、瞬く間に定員数に達した。天津大学は2016年に恋愛カリキュラム「恋愛学理論と実践」を開設し、学生の間で人気を集めた。武漢大学は2012年に選択科目として講座「恋愛の必修科目」を開設し、今に至るまで爆発的人気の選択科目となっている。

また昨年、武漢大学で喩豊教授が「恋愛心理学」の講座を開設し、教室から学生があふれ出すほどの人気となった。そして、腰掛を持ち込んだり、教室の窓の外からよじ登ってまで受講しようとする学生まで登場した。喩教授は、「講座が大人気となったということは、学生らがどのように異性を愛せば良いのかについて知りたいと強く願っていることの表れだ。若い学生は、親しい関係を期待し、それを渇望しているが、親密な関係が自分にとってどんな意義があるのかはよく分かっていない。学生らをうまくリードできるカリキュラムがあれば、たくさんの食い違いや障害を避けることができるだろう」との見方を示している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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