日中国交正常化50周年記念式典に特別ゲストとして出演したフィギュアスケーターの羽生結弦さん（27）は、舞台裏でも紳士だったようだ。

羽生さんは9月29日に東京都内で開かれた記念式典に出演。途中で話す内容を忘れてしまう場面もありがながら、「日本と中国は隣り合っているからこそ、もっともっといい関係でありたいですね。僕も役に立ちたいと思いました」などと語った。また、勉強してきた中国語で「私は今年27歳です。（チャンヒナさんは24歳）。27＋24＝51」と話すと会場は歓声に包まれた。

一緒に登壇して羽生さんの通訳を務めた若手二胡奏者のチャンヒナ（張日妮）さんは、「それぞれ事前に台本があったのですが、彼は自然な感じの言葉に直そうとして、途中で次に話す言葉を忘れてしまったんです。『何だっけ？』と聞かれたので4回転半ジャンプのことですと伝えたら、『ああ、思い出した』って（笑）」と語った。

また、「舞台上にいる時もそうですが、舞台に上がる前も彼はとてもレディーファーストでした。とても心優しいスケートの王子様でしたね」と明かし、「彼は中国語を話すのでとても緊張すると言っていました。（中国語はあなたが教えた？）そうですね。式典が始まる前に一つひとつの（中国語の）文字を日本語でどう読むかをお伝えしました」と語った。

中国のファンからは「ヅヅ（羽生さんの愛称）は前に試合でもレディーファーストを見せたね」「礼儀正しくて優しい羽生くん」「会った人誰もが彼を称賛し、好きになるね」といった声や、「あの中国語、現場で覚えてたの？すごい！」「外国語もちょっとした準備でできてしまう。しかも、『ニーハオ』とか簡単なものじゃないのに」「その場で覚えた！？『27＋24＝51』は難易度相当高いよ。『2』のそり舌だけでも難しいのに」などと驚きの声が上がった。（翻訳・編集/北田）