中国で「ペットシッター」が人気職業に、依頼殺到し週給10万円にも

Record China    2022年10月10日(月) 21時10分

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中国で「ペットシッター」という新しい職業が人気を集めている。国慶節の大型連休中、北京のあるペットシッターには依頼が殺到し、わずか1週間で5000元(約10万円)の稼ぎとなった。

犬や猫などのペットブームが続く中国で「ペットシッター」という新しい職業が人気を集めていると中国メディアが伝えた。10月1日からの国慶節(建国記念日)の大型連休中、北京のあるペットシッターには20匹以上の猫の世話の依頼が殺到し、わずか1週間で5000元(約10万円)の稼ぎとなった。

中国の大都市ではペットを飼う若者が増加の一途をたどっている。共産党機関紙・人民日報の電子版が紹介した統計によると、2010年から20年までの10年間、中国で飼われているペットの数は5900万匹から、1億8900万匹まで激増した。そのうち、都市部で飼われている猫や犬の数は1億匹を超えている。

あるネットユーザーは「自分の食事は出前で1食当たり15元(約300円)。でも、犬は1袋300~400元のドッグフードを食べている」とつづった。20年、中国のペット市場の規模は約3000億元に達し、赤ちゃんの粉ミルクやオムツの市場の規模を上回った。そして、23年にはその規模が4456億元に達する見込みという。

AFP通信が紹介した中国国際テレビ(CGTN)の記事によると、ペット連れの旅行や外出には不便なところがあり、特に猫などは不慣れな環境に拒否反応を示しやすいことから、ペットホテルに預けるよりも、ペットシッターによる出張サービスが好評を博している。

一方、都市部では経済的なプレッシャーにより、多くの若者たちが「空き時間を売る」ようになり、ペットシッターのアルバイトが増えている。一部のECプラットフォームでは、空き時間を使った「ペットシッター」を募集し、飼い主の外出中にペットの世話をする出張サービスを提供している。

ペットシッターはマスクや靴カバー、使い捨て手袋を着用して留守中のペットを訪問し、サービスの全過程をビデオ撮影して飼い主に報告する。飼い主はサービス終了時に、餌や水の補給、掃除の状態、窓やドアが閉められているかなど、ペットの安全を確認することができる。ペットシッターのサービス相手は犬猫のほか、カエル、ウサギ、金魚、カメなど実に多様だ。

現在、ペットシッターという新しい職業に関する法律や管理方法はまだ整っていない。このため、一部の混乱も懸念されており、関連の市場規範や法整備が呼び掛けられている。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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