Record China 2022年10月8日(土) 14時0分
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5日、北京青年報は、爆発的な成長を見せている中国のバーチャルアイドル業界の状況について紹介する記事を掲載した。写真は中国バーチャルアイドルの広告。
2022年10月5日、中国メディアの北京青年報は、爆発的な成長を見せている中国のバーチャルアイドル業界の状況について紹介する記事を掲載した。
記事は、上海の調査会社が発表したデータで、中国のバーチャルアイドル市場規模が19年より急成長を続けており、22年には13億元(約260憶円)に達する見込みだと紹介した。
そして、現在のバーチャルアイドルは、主にバーチャル歌手、バーチャル「UP主」(配信者)、バーチャルブロガーの3種類に分かれており、19年以前はバーチャル歌手が市場の主な収入源となり、20年には新型コロナ感染拡大が発生して在宅でのエンターテインメント需要が高まったこと、中国の大手インターネット企業の大々的な宣伝によってバーチャルUP主が急成長、収入がバーチャル歌手を上回ったとした。また、21年からは容姿が限りなくリアルに近い「超写実的バーチャルアイドル」が台頭し始めていると伝えた。
その上で、現在脚光を浴びているメタバースの要素の一つとして、バーチャルアイドルの技術、営業的価値は今後さらに高まり、市場規模も拡大し続けるものとみられる一方で、科学技術の世代交代速度の制約を受けることで近い将来に大きなブレイクスルーを実現ことは難しく、市場規模の拡大ペースは大きく減少する見込みだとしている。
また、現在のバーチャルアイドル業界が抱えている課題として、インタラクティブな活動を行う際には「中の人」の存在が不可欠であり、「中の人」が不祥事を起こしたり、プロジェクトチーム内での対立が生じた場合にバーチャルアイドルの「崩壊」が発生し、その価値や魅力が大きく損なわれるリスクを抱えている点を挙げた。
記事は、このようなリスクを減らす手段としてバーチャルアイドルの完全AI化が期待されているものの、現状では会話音声や語調の「機械感」が強く、エンターテインメント性を備えるには不十分であると指摘。文化・エンターテインメント型のバーチャル人物として成熟するには、本物の人間と見まがうような動作、音声、そして対人コミュニケーション能力を自動生成する技術の開発を待つ必要があるとの見方を示している。(翻訳・編集/川尻)
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