バーチャルライバー、バーチャル世界に感情と温かさを探し求めるファン―中国メディア

Record China    2022年10月9日(日) 20時0分

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2Dまたは3Dのアバターを使って動画を投稿したりライブ配信をしたりする「バーチャルライバー」について、澎湃新聞に「私たちはバーチャル世界に感情と温かさを探し求めている」とする記事が掲載された。

2Dまたは3Dのアバターを使って動画を投稿したりライブ配信をしたりする「バーチャルライバー」について、中国ウェブメディアの澎湃新聞に4日、「私たちはバーチャル世界に感情と温かさを探し求めている」とする記事が掲載された。

記事はまず、バーチャルライバーについて、始まりは2011年に自身の日常をビデオブログとしてYouTubeに投稿するブロガーであり、16年の「Kizuna AI(キズナアイ)」の登場によってバーチャルライバーという概念が人々の視野に正式に入るようになり、現在の中国のバーチャルアイドルグループ「A-SOUL」などにつながっているとした。

どういう人がバーチャルライバーのファンになっているかについては、ほとんどがACGN(Animation、Comic、Game、Novel)の愛好家だと指摘。バーチャルライバーは、2次元世界に対し尽きることのない憧れを抱くそうした人々の想像力を満たしてくれる存在だとした。

また、中国のバーチャルライバーファンの間では、日本語由来の「kksk(ここすき)」「単推(単推し)」など、部外者にとって「奇々怪々な専門用語」が使われているとも指摘。そうした強いコードが、ファン同士の心を通じ合わせ、帰属意識を高めているとした。

さらに、バーチャルライバーは、ファンによる「現実に対する小さな反抗」でもあると指摘。憧れに満ちたバーチャル世界はファンにとって理想的な生活の「幻想」だとし、A-SOULのあるファンの話として「ライブ配信は自分にとって癒やし。仕事から帰ってベッドに横になり、画面の中で楽しげに笑ったり夢を語ったりする彼女たちを見て、自分もコメントを書き込んで参加する。彼女たちは、いつもそばにいてくれて、もう一つの世界で夢をかなえようとしている、友人のような存在だ」と伝えた。

記事は、「人間は社会的な動物であり、どんなに冷淡な人でも仲間を必要とする。人々はライブ配信ルームに集い、小さな画面を通して誰かがそばにいてくれる暖かさを求めている。バーチャルライバーはバーチャルかもしれまないが、やり取りの中で現れる本音はとてもリアルだ。ファンは画面の向こう側が生きている魂だと感じることができ、それが人々に暖かさを与えてくれる」とした。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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