Record China 2022年10月5日(水) 14時0分
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4日、中国メディア・知識分子は、今年のノーベル物理学賞を受賞したアントン・ツァイリンガー氏を指導教官に持つ中国の量子研究の第一人者、潘建偉氏へのインタビュー記事を掲載した。
2022年10月4日、中国メディア・知識分子は、今年のノーベル物理学賞を受賞したアントン・ツァイリンガー氏を指導教官に持つ中国の量子研究の第一人者、潘建偉(パン・ジエンウェイ)氏へのインタビュー記事を掲載した。
記事は、中国科学院院士で中国科学技術大学副校長である潘氏がオーストリアに留学して博士課程を学んでいた時の指導教官がツァイリンガー氏だったと紹介。ツァイリンガー氏を含む3人の研究者が今年の同賞受賞者になったことについて、潘氏が「3人の功績は名誉を得て然るべきもの。もっと早く受賞していてもおかしくなかった」と語ったことを伝えた。
記事によれば、潘氏また、近年中国が量子分野の研究で台頭したことから、かつての恩師と教え子がライバル同士となり、なおかつ教え子がフロントランナーとなったことで一時期両氏の関係が悪化したこともあったと告白。その後、中国を代表する物理学者、楊振寧(ヤン・ジェンニン)氏がツァイリンガー氏を清華大学に招き、潘氏との間を取り持ったこともあって2人は再び恩師と教え子の関係を取り戻し、協力し合うようになり「それからは、いつもここぞというときには先生は私にとてもよくしてくれる」と語っている。
さらに、中国の量子科学研究分野の発展状況については、英国のニュー・サイエンティスト誌が07年に中国の台頭を紹介する特集を組んだこと、昨年6月には米サイエンス誌が量子科学実験衛星「墨子号」など中国の大きな業績によって「当時のトランプ政権は米国の量子行動計画始動を迫られた」と評したほか、フランスのマクロン大統領が量子計画を始動する際に「中国、米国に続く世界の3番手を目指す」と語ったことを挙げ、中国が自他ともに認める「世界トップクラスの量子科学研究大国」になっているとの見解を示した。(翻訳・編集/川尻)
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