Record China 2022年10月3日(月) 20時0分
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神奈川県横須賀市にある米軍基地の排水から有害物質が検出された問題が、中国でも報じられ注目を集めている。
中国メディアの観察者網は1日、日本の複数のメディアの報道を引用して、「横須賀市の在日米軍の排水処理施設で今年5月と7月行われた調査で、基準(目標)を上回る濃度の有害な有機フッ素化合物が検出された。そして、8月下旬に在日米軍が3回目の調査を行った結果、生活排水からPFOSやその他の有害物質が(合算で)1リットル当たり8592ナノグラム検出された。日本の基準が1リットル当たり50ナノグラム以下であることから、その約172倍に達していることになる」と報じた。
記事は「PFOSとはパーフルオロオクタンスルホン酸のことで、汚染性が強く、自然の中で分解されにくい。2018年のストックホルム条約(POPs条約)で禁止リストに含まれた」と説明し、「日本の民間団体によると、長期間摂取した場合、血液性の疾患や腸炎、ひいてはがんになる可能性もある」と伝えた。その上で、横須賀市の上地克明市長が「怒りを禁じ得ない。信頼関係を大きく損なわれた」と述べたことを伝えている。
同記事はさらに、「在日米軍基地の汚染問題には前例がある」とし、「21年6月に沖縄県うるま市の米軍施設からPFOSなどを含む水約2400リットルが流出したことがあり、しかも米軍基地はこのことを24時間『隠した』後に地元政府に知らせた」と伝えた。
こうした事態に中国のネットユーザーからは「日本はパパである米国に逆らうことはできない」「(横須賀市の)抗議が通用するならそもそも米軍はそこに駐留していないだろう」「属国とはそういうものよ」「そんなに有害な水を出して、米軍は基地内で一体何をしているんだろうな」といった声や、「日本は米軍に抗議する前に核汚染水の海洋放出をやめよ」「片や核汚染水、片やフッ素排水、どっちもどっち」といった声が上がっている。
このほか、少数ながら「わが国の化学工場の排水はどうなっているのか。日本のことを気にかけている暇があるのか」といった声も見られた。(翻訳・編集/北田)
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