台湾メディアの自由時報などによると、ドイツ連邦議会議員による台湾訪問団4人が2日午前7時（日本時間同日午前8時）過ぎに、台湾の桃園空港に到着した。台湾滞在は7日までの6日間。ドイツ連邦議会に議席を持つ6会派すべてから議員が1人ずつ参加するが、乗り継ぎなどの関係で2人は3日になってから到着する。

駐ドイツ台北代表処の謝志偉代表が、ドイツから議員団4人に同行した。桃園空港では中華民国外交部（台湾外務省）の俞大㵢常務次長が一行を出迎えた。一行は、「歓迎到台湾（台湾へようこそ）」と書かれた看板をバックに記念撮影をした。自由時報によると、団長のクラウス・ペーター・ビルシュ議員は、「台湾はすばらしい」と言い続けたという。

フランスメディアのRFIによると、ビルシュ議員は訪台について「民主主義（社会）を訪問する平和的な旅行に問題はない。問題は、独裁者による完全に行き過ぎた反応だ。彼らは言論に対してミサイルと軍事侵攻を用いて対応する」と述べた。

ドイツメディアのドイチェ・ベレによると、台湾外交部の欧江安報道官は9月29日の定例記者会見で、ドイツ議員団の訪台について「ドイツ連邦議会の公式外遊の性格を持つだけでなく、中国が台湾に対する軍事的脅威を高めつつある際に、フランス国会の訪問団に続き、欧州の重要な国が実際の行動で、台湾にする確固たる支持を示した。外交部はこのことに感謝する」と述べた。

米国のペロシ下院議長が8月初旬に台湾を訪問したことに、中国（大陸）は極めて強く反発した。米国からは8月中旬にも議員団5人が訪台した。さらに9月上旬にはフランスの国会議員5人が訪台した。ただし、米国のペロシ下院議長と議員団については、それぞれ台湾の蔡英文総統との会談が行われたが、蔡英文総統とフランスの国会議員団との会談は行われなかった。蔡英文総統と今回のドイツ議会議員団との会談の予定も、今のところ伝えられていない。（翻訳・編集/如月隼人）

Vice Minister Yui warmly welcomed the 1st post-epidemic #German???????? delegation. We wish @Bundestag’s #Taiwan???????? friendship group chair Klaus-Peter Willsch & 5 deputy chairs from their respective parties a fruitful 5-day visit. Time & distance don’t dim friendship! pic.twitter.com/aUPIxeqr1E

— 外交部 Ministry of Foreign Affairs, ROC (Taiwan) ???????? (@MOFA_Taiwan) October 2, 2022