Record China 2022年10月2日(日) 16時0分
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写真は中国男子110メートルハードルで一時代を築いた劉翔氏(右)と史冬鵬氏(左)。このほど20年前の国際大会における銀メダル獲得が無効にされたことで、中国では衝撃が走った。
世界陸連(WA)は9月23日、2001年から13年にかけて開催された大会で、年齢詐称があったとして11人の成績を無効とすると発表した。うち1件が02年世界ジュニア選手権における史冬鵬選手の銀メダル獲得だったことで、中国では衝撃が走った。ポータル/情報サイトの網易は9月30日付で、同件を解説する記事を掲載した。
史選手は河北省保定市の出身で、1984年1月生まれ。2002年にジャマイカのキングストンで開催された第9回U20世界陸上競技選手権大会(ジュニア選手権)に出場した際に年齢が規定の上限を上回っていたとして、同選手権での銀メダル獲得を無効とされた。
WAは史選手以外にも計11人の記録を無効とした。うち9人は実年齢が規定の上限を上回り(オーバーエイジ)、2人は規定の下限を下回っていた(アンダーエイジ)。11人の中に含まれていた中国人は史選手だけだった。
網易掲載の記事によると、中国人ネットユーザーからは、大会主催者側がなぜ史選手の出場を認めたかについて、疑問の声が出ている。史選手側が年齢を故意に詐称したのか、大会主催者側のミスだったかは不明という。
史選手と同時期に、同じ男子110メートルハードルで活躍した人物に、1983年7月生まれの劉翔選手がいる。史選手の主たる国際大会での優勝が2003年のマニラ陸上選手権大会だけであるのに対し、劉選手は04年アテネ五輪大会の同競技優勝でアジア人初の陸上トラック種目における金メダリストになるなど、国際大会で10回の優勝を果たすなど、劉選手の方が多くの記録を達成している。ただし網易記事は、劉・史の両選手は共に、中国のハードル競走に大きく貢献したと評した。
網易記事によると、多くのネットユーザーから、「劉選手はメダルが取り消されたことは1度もない」などと指摘するなどで、劉選手を改めて称賛する声が沸き上がったという。(翻訳・編集/如月隼人)
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