Record China 2022年9月28日(水) 8時0分
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20日、観察者網に「日本人は中国のサブカルチャー輸出をどう見ているか」とする文章が掲載された。写真は中国のアニメ映画「羅小黒戦記」の日本版ポスター。
2022年9月20日、中国のニュースサイト・観察者網に「日本人は中国のサブカルチャー輸出をどう見ているか」とする文章が掲載された。
文章は、中国による日本へのエンターテインメント輸出がここ数年すこぶる好調であり、ゲームの「原神」やアニメの「羅小黒戦記」、ゴージャスさが売りの化粧品、美男美女が数多く登場する時代劇などが日本で人気を集めていると紹介した。
一方で、このような中国サブカルチャーの対日輸出は、中国文化の日本への輸出を意味するものではないと指摘。「日本のACG(アニメ、コミック、ゲーム)文化がかつてほど優秀でなくなってきた昨今、日本のACG文化の影響を受けた中国人が成長して日本にサブカルを輸出しているにすぎない。そして、このような中国のサブカル製品を消費する日本の若者たちが、こういった製品を中国の文化だとみなしてしまっているのだ」と論じている。
そして、「残念なことに、中国のエンタメ文化が日本に与える影響はこの程度であり、さらに一歩進んだ影響は与えられないと思う」とし、「日本の主要メディアやインフルエンサーが中国の作品をテーマにして真剣に議論を行う光景を見たことがない。今の日本の若者は中国のエンタメ文化を好んでおり、本来であれば日中関係改善の契機にと考えるべきなのだろうが、そういう考えに至る人はいないのである。中国の若者が日本文化に興味を示すというのは、日中関係にまだ希望があることを意味する。しかし、日本の場合はそうではないのだ」とした。
その上で、日本の若者による中国サブカル愛好が日中関係正常化に繋がらない理由として「日本の一部文化エリート層がACG文化を日本人ならではのものと認識しており、中国から輸出されたACG作品に対しては盗みだパクリだなどと拒否反応を示し、関係改善どころか中国に対する強い危機感を抱いてしまう。しかも、この文化エリート層は自国の若者を見下す傾向があり、特に中国の作品を好む日本の若者を軽蔑している」と論じた。
文章は「このような矛盾の背後には、日本国内の階層分化という問題がある。これは日本自身が解決しなければならず、われわれ中国がどんなに頑張ってもどうにもならないのだ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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