人民網日本語版 2022年9月20日(火) 21時30分
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世界初の体細胞クローンホッキョクオオカミが19日、生後100日を迎えた。
世界初の体細胞クローンホッキョクオオカミが19日、生後100日を迎えた。飼育員の100日間にわたる行き届いた飼育を経て、体型の特徴が顕著になっており、健康状態も良好な状態を保っている。科技日報が伝えた。
世界初の体細胞クローンホッキョクオオカミが6月10日、北京市で誕生した。クローンホッキョクオオカミのドナー細胞はハルビン極地公園の野生ホッキョクオオカミの皮膚のサンプルから得られたもので、卵母細胞は交配適期のメス犬から得られた。代理出産母体は別のビーグル。
科学研究者は卵母細胞の卵丘と核を取り除く処理を行い、さらにドナー細胞を核を取り除いた卵母細胞の囲卵腔に注射し、体細胞核と核を取り除いた卵母細胞で新たな胚を再構築した。
中国科学院広州生物医薬・健康研究院の頼良学(ライ・リアンシュエ)研究員は、「クローン技術は自然な生殖の繁殖方法と異なり、特に個体群が少なく生殖細胞の抽出が比較的困難な動物に用いられる。クローン技術は遺伝子の多様性を守り、個体群の数を増やす効果的な手段だ」と述べた。
クローン技術で誕生した野生動物は繁殖が可能だろうか。頼氏は、「クローン技術で生まれた個体は繁殖能力を持ち、その生命状況は一般的な個体と同じで、繁殖活性を持つ配偶体を形成できる。受精卵の発育に問題がなければ、クローン動物は次の世代を生み出せる」と説明した。
情報によると、ホッキョクオオカミの起源は30万年前の氷河時代の生存者だ。主な脅威は密猟者で、毎年少なくとも200頭が殺されている。ホッキョクオオカミは国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストに入っている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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