人民網日本語版 2022年9月14日(水) 20時30分
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昔からずっと「あなたが書いた文字を見ると、まるであなたがここにいるかのようだ」と感じる「恋愛」があったが、インターネットが登場して、ネット恋愛の扉が大きく開かれるようになった。
一度も会ったことがない相手と恋をすることは可能だ。昔からずっと「あなたが書いた文字を見ると、まるであなたがここにいるかのようだ」と感じる「恋愛」があったが、インターネットが登場して、ネット恋愛の扉が大きく開かれるようになった。では、ネット恋愛が今、流行しつつあるのはなぜなのだろう?ある研究によると、ネット恋愛は、自分と意気投合できる相手を見つけやすいというのが、その魅力だという。中国日報が報じた。
相手が目に見えないほうが好感を抱きやすいということもある。ある有名な「暗闇効果の実験」では、男女に明るい部屋と暗い部屋で過ごしてもらい、どんな交流が起きるか観察したところ、暗い部屋のほうが、被験者らが打ち解け、会話が弾んだ。つまり、相手の顔を見ながら話すプレッシャーが小さくなると、人は自分らしさを取り戻し、他の人を積極的に理解しようとするということだ。
しかし、ネット恋愛が「本当の愛」なのか、それとも「錯覚」なのかは、さらなる検討が必要だ。恋愛アドバイザーのDiana Dorell氏は、「現実の生活の中で会ったことがないのであれば、好きになっているのは相手ではなく、その人物設定かもしれない」との見方を示す。
会うことができない状況下でも、ビデオ通話をすれば、少しはましなのだろうか?臨床心理学者のJoshua Klapow氏は、「ビデオ通話は、ショートメッセージやメール、手紙よりはましであるものの、触覚や臭覚の補助がなければ、恋愛の実感が大幅に低下する」との見方を示す。
詐欺のような行為が多いというのも、ネット恋愛のもう一つのデメリットだ。ある研究によると、ネット恋愛をしている人の81%が、自分の体重や身長、年齢を偽っている。インターネットのバーチャル世界では、自由に自画自賛し、自分の最も良い一面だけをPRすることが可能だ。
その他、ネット恋愛は人に虚無感を感じさせやすい。現実の生活において会うことができないのであれば、生身の人間との恋愛と、二次元キャラやAIとの恋愛では何が違うのだろうか?二次元キャラとの恋愛なら別に差しさわりがないかもしれないが、機械との恋愛となると倫理的な問題が発生する可能性もあるというのがその違いだろう。
総じて言うと、インターネットを通して誰かと知り合い、恋愛へと発展させることももちろんできるが、相手が一生を共にできる人がどうかを確かめるには、実際に相手に会い、相手の顔を触り、相手の目をしっかりと見ることが必要になるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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