Record China 2022年9月13日(火) 20時0分
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中国国営の中央テレビ(CCTV)は12日、日本の空港がいわゆる「地溝油(ドブ油)」を航空燃料に活用していると報じた。
中国国営の中央テレビ(CCTV)は12日、日本の空港がいわゆる「地溝油(下水油)」を航空燃料に活用していると報じた。
同局アナウンサーは「今週金曜日(16日)、日本の空港が初めて地元企業が生産した持続可能な航空燃料(SAF)を搬入します。その原材料の一つは料理などの際に出る油、俗に言う『地溝油』です」と説明し、株式会社ユーグレナが製造するSAF「サステオ」を紹介した。
同社によると、「サステオ」は原料に使用済みの食用油や微細藻類のユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂などを使用し、石油系ジェット燃料と混合した環境負荷の低いバイオ燃料。従来の化石燃料と比較して二酸化炭素排出量を約8割軽減することができるという。
CCTVは、日本では毎年およそ50万トンの食用油が廃棄されており、その5分の4(40万トン)は飲食業や食品加工業からで、5分の1(10万トン)が家庭からと説明。現在の使用済み食用油の回収率は8割前後に達していると伝えた。
また、日本政府は2030年までに国内のSAF使用率を10%に引き上げる計画だとしたほか、これに伴って廃油価格が上昇しており、夜間に廃油が盗まれる事件も起きていると紹介。SAF市場の拡大する中、今後も廃油価格の上昇は続きそうだと伝えている。
「地溝油」は「下水油」「ドブ油」などとも呼ばれ、かつては中国で下水溝などにたまった油を回収し、闇市場で食用として再利用されるものを指していたが、近年は単に再利用される油を指す意味でも使用されている。
中国のネットユーザーからは「これは良いね!」「同じ地溝油でもこのような用途は素晴らしい」「こんなこともできるのか」「集めるのは苦労しなそう。燃焼効率はどうなんだろう」「精製コストが高くなければとても良いアイデアだと思う」「重慶市でも地溝油を回収して航空燃料に転換しているよ」といった声が寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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