Record China 2022年9月6日(火) 8時0分
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中国のポータルサイト・網易に3日、「日本がシャインマスカットの失敗の教訓を生かし、果物の種苗の海外流出を全力で阻止しようとしている」との記事が掲載された。
記事は、「日本国内で開発されたブランド品の農作物が海外に持ち出されて栽培されるケースは後を絶たない」とし、農林水産省がシャインマスカットの中国における損失だけで年間100億円以上に上ると試算していることを伝えた。
そして、「昨年4月に種苗法が改正され、農産物の新品種の海外への持ち出しに規制がかけられるようになったが、シャインマスカットはそれより前の2016年前後に海外に持ち出され、中国での栽培が急速に拡大した」と指摘。シャインマスカットは当初、海外輸出を想定しておらず、登録が遅れたことから中韓などに持ち出され、「日本側は徴収できたはずの年間100億円以上の使用料(許諾料)をみすみす逃してしまった」とした。
記事は、08年から長野県で研究開発が進んできた赤いブドウの品種「クイーンルージュ」を紹介。「シャインマスカットを基に改良された品種で、糖度の高さが特徴。シャインマスカットと同様に粒が大きくて種がなく、皮ごと食べられる」とし、「この品種は19年に登録され、21年に初出荷された」と説明した。
その上で、長野県の農業関係者が「シャインマスカットの二の舞」になることに警戒感を強めていると紹介。「長野県では『クイーンルージュ』の栽培には事前に県と契約することが必要で、県外への持ち出しや苗木などの第三者への譲渡は禁止されている」「県は海外でも複数の国で品種登録を申請しており、無断栽培を中止させるための手続きを進めている」などと伝えた。(翻訳・編集/北田)
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