Record China 2022年9月3日(土) 18時0分
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1日、環球時報は、「安全主義への崇拝が日本の生存を危うくしている」とする英メディアの評論を紹介する記事を掲載した。
2022年9月1日、中国紙・環球時報は、「安全主義への崇拝が日本の生存を危うくしている」とする英メディアの評論を紹介する記事を掲載した。
記事によると、英週刊誌スペクテイターの文章は、日本政府が先日、若者の飲酒を奨励する「サケビバ!」キャンペーンを始めたとし、その背景には2020年において酒類製品の日本の税収に占める割合が1.7%と、80年代の5%に比べて大きく落ち込んでおり、経済が厳しい状況で若者を「大いに酔わせる」ことで、税収を増やす目的があると伝えた。
そして、日本の社交の場で酒を飲む機会が減ったある程度の原因が、新型コロナにあるとの見方がされていると紹介。新型コロナの感染が完全に収まらない中、日本では日常的に居酒屋や飲食店に通う人が悪者扱いされる傾向にあり、このような人がひとたび新型コロナに感染すれば、排斥を受ける可能性があるとした。
また、コロナだけが飲酒量減少の要因ではなく、「より深層の原因がある」と指摘。日本人は1960年代の高度成長期以降、より保守的になり、健康に執心したり、さまざまなリスクを避けるようになっていったとし、今や日本では安全の喚起、安全への配慮が一つの産業にまで発展していると伝えた。
その上で、現代の日本ではみんなで酒を飲んで愚痴をこぼしたり、自分をさらけ出せるような機会や場所が少なくなっており、若者もそのような秩序からはみ出した行為を見せなくなっていると紹介。「日本の青年の健康で節度ある飲食習慣には感嘆する。そして彼らは明らかな悪習慣を持っていない」とし、過度の飲酒や喫煙といった悪習を持たない慎ましやかな生活が日本の財政収入はおろか、日本の存在自体を脅かしていると論じた。
同文章は、過度の慎ましい文化と経済的な不確定要素が満ちている現代日本社会において、出生率が過去最低を記録し続けており、「何らかの変化がない限り、日本が消滅する」という予測さえ出ていると伝えた上で、「これらはすべて日本社会にあるさまざまな崇拝と密接に関わっているが、中でも影響力が大きいのは安全主義への篤信だ。新型コロナを完全に拭い去れない中で問題はさらにエスカレートしており、日本人が痛快に酒を飲み交わす日々を取り戻すのは当分先のようだ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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