河南省の銀行トラブル、234人が逮捕される―独メディア

Record China    2022年8月31日(水) 12時30分

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30日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、河南省の銀行で預金が引き出せなくなった問題で、現地警察が234人を「重大犯罪」に関与した疑いで逮捕したと報じた。

2022年8月30日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、河南省の銀行で預金が引き出せなくなった問題で、現地警察が234人を「重大犯罪」に関与した疑いで逮捕したと報じた。

記事は、河南省許昌市公安局が29日、同市内にある4行の「村鎮銀行」を不法に支配した重大犯罪に関与した疑いで234人をすでに逮捕したことを発表したと紹介。警察当局によれば、犯罪グループは2011年より4行を不正な手段によって事実上支配し、年率13〜18%という高金利の触れ込みで全国から預金を集めた上、虚偽融資などによって不法に資金を移転させたほか、データの改ざんや隠蔽(いんぺい)を含む数多くの重大な犯罪に関与した疑いが持たれていると伝えた。

そして、4行では今年4月より数十万人分の口座が凍結されて現金の引き出しができなくなり、7月10日に預金者3000人が銀行の前で抗議し、警察と衝突するなどのトラブルが発生していたことを紹介している。

また、4行では8月30日より預金額40万元(約800万円)を限度に実施していた払い戻しの制限を50万元(約1000万円)にまで引き上げたとしたほか、現地の監督管理当局幹部に対する問責、捜査も継続していると伝えた。一連の問題をめぐりこれまでにすでに河南省や開封市の銀行保険監督管理局など複数の幹部が免職などの処分を受けている。

記事は、今回の問題に対する当局の姿勢について「今秋開かれる第20回中国共産党大会を前に、政府は社会の安定が最重要課題と認識していることの現れ」と米ブルームバーグが分析したことをを紹介。また、中国には全国に約3800の「村鎮銀行」が存在し、そのシステムに存在する問題について中国政府が長年排除を試みてきたと伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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