Record China 2022年8月20日(土) 22時0分
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18日、環球時報は、米ドラマ「グッド・ワイフ」のリメーク版を例に取り、リメークドラマのあるべき姿について論じた文章を掲載した。
2022年8月18日、中国紙・環球時報は、米ドラマ「グッド・ワイフ」のリメーク版を例に取り、リメークドラマのあるべき姿について論じた文章を掲載した。以下はその概要。
近ごろ人気の職業ドラマ「バラの戦い」は、米国の法廷ドラマ「グッド・ワイフ」をリメークしたものだ。だからといって、妻同士が料理を振る舞い合う、男性主人公が会議で野球に興じるといった中国人の習慣に合わないシーンをそのまま「コピペ」するというのは問題だ。このような「コピペ」シーンは往々にして視聴者を興ざめさせる。そしてまた、多くの批判を浴びているのは劇中の案件に関する描写のずさんさだ。「専門性が求められているのに、感情をもってくる」というのは、多くの中国産法律・法廷ドラマや職場ドラマ共通の「病気」である。
近年、国産法廷ドラマはやたらと感情を描写する傾向にある。弁護士の感情にスポットライトを当てることが悪いわけではないが、法廷ドラマにはやはりロジックの緻密さ、プロフェッショナル性が不可欠だ。専門性の高い描写に感情が組み合わされば1+1=2以上の効果を生むのだが、多くのドラマは「職業ドラマの皮をかぶった感情ドラマ」に甘んじている。
「グッド・ワイフ」は米国のオリジナル版のほか、韓国と日本でもリメークされている。米国版では弁護士の仕事にウエートが置かれ、法廷での弁論がフォーカスされている。理性的な感情が貫かれ、シーンのロジックも緻密。視聴者は弁護士の法廷における舌鋒鋭い論争や、思考プロセスを深く知ることができる。韓国版では登場人物にある程度弱さを持たせており、自国の政界に対する描写を多く盛り込んでいる。これは韓国ドラマの「お約束」だ。
そして日本版は「妻は夫に付属する存在」という設定になっているほか、和服、弁当、ご当地スイーツなどの日本的な要素が多く加えられており、ローカル性が作品全体に貫かれている。
同じ脚本をベースにしていても、国によってリメークする際の重点は異なることが見て取れる。視聴者の文化的背景、社会環境、思想などに違いがあるため、他国の映像作品をリメークする際には、視聴者がすんなり受け入れられるかという面から分析しなければならないのだ。
オリジナルを尊重し、ストーリーのロジックを保つと同時に、自国の文化的背景も考えて、文化を横断して持ち込まれた作品に生じるなじみのなさ、突飛な感じを適切に処理し、自国社会の現実に回帰して、ストーリーの焦点を社会の問題点に当てるべきなのである。(翻訳・編集/川尻)
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