フィギュアスケーターの羽生結弦さんがYouTubeチャンネルを開設したことについて、香港メディアの香港01は9日、「羽生結弦がYouTuberに、中国ネット民は壁越えの方法を乞う」と報じた。

羽生さんはこのほど公式YouTubeチャンネル「HANYU YUZURU」を開設。7日に「はじめまして。」と題する動画を投稿し、ファンらにあいさつした。10日正午からは同チャンネルで「Share Practice」と題した練習をライブ配信することを発表している。

香港01の記事は、「冬季五輪で2度金メダルを獲得した羽生さんはすでに競技会には出場せず、プロに転向することを宣言していた。公式YouTubeチャンネルを開設し、あいさつをする最初の動画はわずか2日間で200万回近く視聴された」と紹介した上で、「無料で練習をライブ配信すると予告したところ、YouTubeを視聴できない中国のネットユーザーたちは焦った」と伝えた。

中国では「グレート・ファイアウォール」と呼ばれる大規模なネット規制があり、YouTubeを含む海外のSNSなどには原則アクセスできないようになっている。ただ、仮想プライベートネットワーク（VPN）などに接続すると中国国内でもアクセスが可能になり、この方法は「壁越え」などと呼ばれる。

羽生さんは中国でも絶大な人気を誇っており、記事は「羽生さんのライブ配信を見たい中国のネットユーザーから『壁越え』の方法を教えてほしいとの声が相次いでいる」と伝えている。（翻訳・編集/北田）