台湾のコンビニエンスストア「セブン-イレブン」の店内モニターに、「ペロシは台湾から出て行け」との文字が一斉に表示される騒動があった。台湾メディアのETtodayなどが報じた。

騒動があったのは3日。台湾全域のセブン-イレブン店内モニターに「戦争屋のペロシは台湾から出て行け」との繁体字（主に台湾などで使用される文字）が表示された。セブン-イレブンの担当者は「発信元不明の妨害を受けた。すぐに修理を依頼した」と説明した。

また、同日には台湾高雄市の地下鉄駅のモニターに「おばあさん（ペロシ氏）の訪台は祖国の主権への重大な挑発。積極的に受け入れている人は、最後には人民の審判を受けるであろう」などと簡体字（主に中国本土で使用される文字）で表示される騒動もあった。駅係員はすぐにメーカーに連絡して電源を切った。セブン-イレブンと同様に外部からネットワークに侵入された可能性があるという。

2日夜にペロシ米下院議長が訪台した際、台湾総統府の公式サイトに平時の200倍の量の大規模なサイバー攻撃があった。ペロシ氏の訪台に中国は猛反発しており、台湾内でも一部市民による抗議デモが行われていた。（翻訳・編集/北田）