バッテリーが自動車製造コストの6割占める? 中国自動車メーカー会長が不満―中国メディア

Record China    2022年7月23日(土) 8時0分

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21日、観察者網は、広州汽車の会長が「電池のコストが自動車全体の6割も占めている」と不満をこぼしたことを報じた。写真は広州汽車集団の曾慶洪会長。

2022年7月21日、中国メディアの観察者網は、広州汽車の会長が「電池のコストが自動車全体の6割も占めている」と不満をこぼしたことを報じた。

記事は、四川省宜賓市で21日に開幕した「2022年世界動力電池カンファレンス」のオープニングセレモニーで広州汽車グループの曾慶洪(ゾン・チンホン)会長が講演した際「動力電池のコストが自動車全体のコストの40%、50%、60%となり、しかもさらに上昇し続けている」とした上で「われわれは今や(動力電池最大手の)寧徳時代のためにアルバイトをしているのではないか」と笑いながら発言したことを紹介した。

また、曾会長が原材料価格について「高すぎる。それも並の高さではない。(しかも)市場のサプライチェーンが逼迫する状況と、生産過多の状況が併存している。原材料、完成車企業、環境保護およびその他のセクションが協調的な発展を遂げ、動力電池の技術革新が実現することで、電池や新エネルギー車の発展の前途は変わってくる」と語ったことを伝えている。

記事によれば、曾会長はさらに、動力電池市場が需給バランスの課題を抱えており、原料価格の高騰による需給逼迫が常態化している点、電池の発展過程において企業のバックワードインテグレーションが加速すると同時に、完成車メーカーも電池の製造や電池原材料生産戦略を迫られる状況で、テスラを除く官営社メーカーはいずれも赤字状態である点に言及。「動力電池サプライチェーンの安全、安定を保障することが、各自動車メーカーの持続可能な発展、さらには世界の主要国における自動車産業チェーンの発展にとって重要な基礎、戦略となる」との考えを示した。

曾会長はこのほか、動力電池産業チェーンは川上部分の価格高騰という問題に加え、動力電池のリサイクルに関する技術開発や体系づくりが進んでいないという課題も抱えていると指摘。「長期的な発展計画を立てて資源の採掘を厳しくコントロールし、電池のリサイクル体系づくりを急ぎ、協力体制を強化することによって、産業の持続的かつ健全な発展を促進する必要がある」と述べた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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