人民網日本語版 2022年7月20日(水) 20時50分
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ネパールの首都カトマンズの世界遺産「ダルバール広場」にある9階建てのバサンタプルタワーの修復作業がこのほど、無事完了した。
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中国国家文物局の指導の下、中国文化遺産研究院がネパールの作業グループを支援して行われていた、ネパールの首都カトマンズの世界遺産「ダルバール広場」にある9階建てのバサンタプルタワーの修復作業がこのほど、無事完了した。新華社が伝えた。
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ネパール政府考古局(DOA)の局長は、「修復作業によって建築群の本来の姿とその完璧さ、突出した普遍的価値が再び保護された」と称賛し、修復作業に携わった中国の専門家に感謝の言葉を述べた。
世界文化遺産「ダルバール広場」の真ん中にあるバサンタプルタワーは、2015年4月にネパールで発生した大地震の深刻な被害を受け、一部が倒壊し、全体的にも大きく形を変えることになってしまっていた。
大地震発生後、中国政府とネパール政府は協議を行い、バサンタプルタワーの修復作業を実施することが決まり、その作業は2017年8月に始まった。中国がネパールにおいて、大規模な文化財修復作業支援を展開するのはこれが初めてのこととなった。
修復作業チームのチーフエンジニア・周建国氏は、「歴史資料に限りがあるため、倒壊した部分を修復するのは困難を極めた。経験ある職人を訪ねたり、古い写真を収集したりして、できる限り建築群を元通りの姿に修復した。また、バサンタプルタワーには大量の精巧な木製の構成要素がある。修復プロジェクトでは、全体の約15%に当たる3700点以上の彫刻の構成要素を新たに作り直し、元々の構成要素の利用率は85%に達した」と説明する。
修復が完了したバサンタプルタワーを見たあるネパール人観光客は、「歴史的雰囲気を備えており圧巻」という感想を述べている。
修復作業に参加したネパールの木彫刻職人のハリー・マハルジャンさんは、「中国のチームと一緒に仕事ができてとても幸運だ。窓を例にすると、修繕が必要と分かると、中国のチームはまずじっくり観察し、ネパール側と協議してくれた。そして、ネパールが所有している現在の窓の画像と地震前の画像を比較した上で、ネパール側に欠損した部分の絵を描き出すよう依頼し、それに基づいて同じ窓を製作してくれた」と語った。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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