習近平国家主席、新疆視察で「五星」錦に見入る

小島康誉    2022年7月23日(土) 16時0分

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習近平国家主席、新疆視察時に新疆博物館で「五星出東方利中国」錦に見入った。(写真はCCTV電子版より)

中国の習近平国家主席が7月12日~15日、新疆ウイグル自治区各地を視察したことは既にレコチャやNHK・人民網・CCTV・天山網などで報道されているが、筆者も発掘に関わった「五星出東方利中国」錦の前で立ち止まり、熱心に見入り説明に聴き入ったことを紹介したい。

習主席の新疆視察は8年ぶり。新疆の馬興瑞党書記や艾尓肯・吐尼亜孜政府主席らを伴いウルムチ・石河子・トルファンを巡り、新疆大学を皮切りに、国際陸港区・市民居住区・博物館・新疆生産建設兵団軍墾博物館・第143団綿花農場・ブドウ農園・交河故城などを視察し、新疆ウイグル自治区党委員会・政府・新疆生産建設兵団から活動報告を受けた。各視察先では熱烈歓迎の中、挨拶し、説明を受け、激励や重要指示を行った。

13日午前、新疆博物館では漢~清代の貴重文物1570件が展示された「新疆歴史文物展」を視察。習主席は、漢代コーナーの「五星出東方利中国」錦の前で立ち止まり、熱心に見入り、于志勇館長の説明に聴き入った。于館長は「この文物は重厚な歴史文化だけでなく、新疆文化界人の歴史文物への深い感情を含み、古代西域の悠久の歴史や多様文化、中原文化が西域の歴史文化へ与えた大きな影響を示し、西域古代文明発展過程で重要な作用を果たした」(拙訳)と緊張気味に説明した。これを聴いた習主席は微笑ながら「博物館は宣伝展示で重要であり、貴重な歴史文物をしっかり保護し系列的宣伝をしなければならない」と強調した。習主席はキルギス族の伝統舞踊も同館で鑑賞した。

于館長は習主席への説明を振り返り「1995年、仲間たちと和田地区民豊県ニヤ遺跡で共同発掘した歴史文物を27年後に習近平総書記に説明できるとは夢にも思わなかった。総書記は新疆の歴史を大変深く理解しておられる。総書記どうか安心してください、私たちは新疆の貴重な歴史文化遺産をしっかり保護し伝承し展示します。中華民族共同体意識を高め、社会安定と長期発展、新疆文化事業発展に貢献します」(「新疆網」拙訳)と語った。

于館長は「日中共同ニヤ遺跡学術調査」に7回参加した中国側第二代学術隊長であり、筆者の親友。彼の言う「仲間たち」とは、日本側隊長である筆者をふくむ日中双方隊員を指している。報道に接した直後、彼に電話し旧交を温めコロナ禍明けたら会おうと話し合った。

■筆者プロフィール:小島康誉


浄土宗僧侶・佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表・新疆ウイグル自治区政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種国際協力を実施中の日中理解実践家。
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※本コラムは筆者の個人的見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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