19日の会見でプロ転向の意向を示したフィギュアスケートの羽生結弦について、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）では「羽生結弦が中国でこれだけ人気なのはなぜか」との話題にファンがさまざまなコメントを寄せた。

中国では19日、微博の検索ワードランキングに羽生関連の話題が複数ランクインし、親交のあるアイスダンスのペアからもSNS上で羽生にメッセージが送られた。また、「羽生結弦が中国でこれだけ人気なのはなぜか」との話題をめぐって央視網の微博アカウントは、羽生がプロに転向して今後は競技会に出場しない意向を示したことに言及。その上で、「魂が氷と融合している『フィギュア王子』は自身のスポーツ精神、上品で気さくな性格で無数のファンを魅了した」と指摘した。

羽生は、2014年、中国上海で行われたグランプリシリーズ第3戦のフリーの直前練習中に中国の閻涵（イエン・ハン）と激突し、痛々しい姿で演技に臨んだことや、17年の大会で国旗を左右逆に持った中国の金博洋（ジン・ボーヤン）にその事を伝え、さらに国旗を持ち直すのを手伝ったというエピソード、今年の北京冬季五輪で記者会見の終わりに中国国旗や五輪旗に一礼をしたことなどでも感動を呼んでおり、この投稿にファンからは「彼の人柄はいつまでも私を魅了する。彼の精神はいつまでも私の前進の原動力」「羽生結弦は私の心の中で永遠の王者であり勇者」「私の光になってくれてありがとう」という声や、「幸運だったのは現役時代に彼を知ったこと。残念なのは現役が過去になったこと。これからしっかり頑張って、アイスショーの会場に行ってみたい」「新たな人生、新たなターニングポイント、新たな羽生結弦。より素晴らしい彼に期待している」などの声が寄せられている。（翻訳・編集/野谷）