世界的に有名な中国の映画監督チャン・イーモウ（張芸謀）氏が江蘇省無錫市に持つ豪邸を売りに出したとの話題が、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で注目を集めた。仏RFI中国語版サイトが11日付で伝えた。

記事によると、現地メディアは11日、チャン・イーモウ監督の無錫にある豪邸が買い手を探していると伝え、現在の売り出し価格は3500万元（約7億円）だが「急ぎの売却」のため3000万元（約6億円）前後でも成約の見込みがあると説明した。

また、ある仲介業者は「購入意向のある客は見ることしかできず、撮影は不可。物件を見る前に3000万元以上の資産保有を証明することが求められている」と明かしたという。

記事は、「豪邸は安売りに等しく世間の熱い議論を呼んだ」とし、ネットユーザーから「映画撮影でお金がなくなったんだろう。安値で急いで売りに出すのは資金繰りのため」「中国の感染対策はとても厳しく、多くの著名人が海外に引っ越すことを決めた。監督も（感染対策から）逃げるのではないか」と推測する声が上がったことを紹介。この他、「6100万元（約12億円）で成約した」との報道があることも伝えた。

物件見学者のために毎回、門を開けているのはチャン・イーモウ監督の義理の父だといい、記事は監督の夫人の陳婷（チェン・ティン）氏が微博への投稿で「無錫の家は急いで売っていない。問い合わせをしただけだ。両親も年を取り、一緒に住めば面倒を見やすいと思った」と説明したことも紹介している。（翻訳・編集/野谷）