「安倍語録」が中国で広まるも……偽物だった?―中国メディア

Record China    2022年7月11日(月) 13時30分

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9日、観察者網は、安倍晋三元首相が銃撃を受けて死亡した直後に中国のネット上で拡散した「安倍語録」が、安倍氏の発言ではなく他人の小説の一節を引用したものだった可能性があることを報じた。

2022年7月9日、中国メディアの観察者網は、安倍晋三元首相が銃撃を受けて死亡した直後に中国のネット上で拡散した「安倍語録」が、安倍氏の発言ではなく他人の小説の一節を引用したものだった可能性があることを報じた。

記事は、安倍氏が8日に銃撃を受けて死亡したとの情報が世界を震撼させる中、中国のネット上では「安倍語録」の拡散が始まったと紹介。「語録」の内容が「この世界では誰もが一生懸命生きている。私がかつて羨望(せんぼう)した人、憧れた人、愛した人、恨んだ人、みんなが実は私と同じように数多の苦しみの中で生きているということにようやく気付いた」というものであると伝えた。

そして、この「語録」を一般のネットユーザーだけでなく、著名人の多くがソースを確かめることなく拡散し、さらには日本語版を掲載するという「熱心」なユーザーも出現したことで、安倍氏本人による発言だという「信頼度」が高まっていったとした。

その上で、中国の作家である艾晶晶(アイ・ジンジン、ペンネームは「匪我思存」)さんが8日に微博でコメントを出し、いわゆる「安倍語録」の内容は自身が2009年に発表し、11年にはテレビドラマ化されて好評を博した恋愛小説「千山暮雪」の一節を切り取ったものであり、安倍氏が残したものではないと主張したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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