中国で注目の豪華列車の旅、コロナ禍も追い風で「高価な方が売れる」と判明

Record China    2022年7月5日(火) 5時0分

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中国で豪華列車の旅が注目されている。コロナ禍の影響で海外旅行が出来なくなったため、富裕層向け商品として登場した。「高価な方が売れる」と判明したという。

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中国では豪華観光列車が注目を集めている。2021年には主に新疆ウイグル自治区内を巡る「新東方快車」の運行が始まり、22年には内モンゴル自治区や黒竜江省を巡る「ホロンボイル(フルンボイル)」を利用する旅行商品が発売された。

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豪華列車と言えば、かつては欧州大陸の主要都市やイスタンブールを結んだオリエント急行があった。オリエント急行は中国語で「東方快車」と訳されているので、21年に運行が始まった「新東方快車」は「新オリエント急行」と日本語訳することもできる。15日泊16日の旅行で、1人当たりの最低価格は2万8999元(約58万5000円)、最高で4―5万元(5万元は約100万円)だ。

「ホロンボイル」は4泊5日の旅で、1人当たりの利用料金は1万8999-2万6999元(約38万3000-54万5000円)だ。「ホロンボイル」の旅は車中2泊で、外部のホテルに2泊する。「新東方快車」を運行するのは国有会社である中国国家鉄路集団の傘下企業であるウルムチ鉄路局だが、「ホロンボイル」の場合は、ホロンボイル市政府が車両を保有し、ハルビン鉄路局が線路を提供し、インフラ投資会社の星景控股の完全子会社である星景旅游列車が事業を運営する方式だ。

豪華さをより強調する「ホロンボイル」では、乗客は44人で対応する乗務員は約20人だ。列車は11両編成で、うち6両に22の個室が設けられている。個室は全てシャワー付きだ。個室用車両以外には、モンゴル語で祝祭または祝賀を意味する「バヤル」と名づけられた食堂車と、やはりモンゴル語で祝典または祝典に伴う競技会や遊びを意味する「ナーダム」と名づけられたサロン車が連結されている。「ナーダム」にはカラオケシステムが備えつけられている。

「ホロンボイル」はロシアやモンゴルとの国境近くを走ることから、食堂車の「バヤル」ではロシア料理、中華料理、モンゴル料理、その他の西洋料理が提供される。また江蘇省蘇州市内の老舗料理店である松鶴楼と提携しての蘇式湯麵(蘇州麺)も用意されている。

「ホロンボイル」の旅は、豪華列車を楽しむだけでなく、下車しての観光にも力が入れられている。例えば、内モンゴル北部のヤグシ(牙克石)で豊かな自然を楽しむなどだ。現地にある鳳凰山景勝地は広さ132平方キロの中国最大の閉鎖型景勝地だ。「ホロンボイル」乗客には、テントに座って現地で採れたブルベリージュースを賞味するなど、大自然を堪能する旅程が用意されている。

星景旅游列車の計画が始まったのは21年で、担当チームが市場調査したところ、新型コロナウイルス感染症の影響で海外観光が出来なくなったために、富裕層観光客の需要に応えられる観光商品が不足していることが分かった。また、21年時点で第1回の予約を行ったところ、高額のプランの方がよく売れた。消費者が求めているのは旅行商品の独自性や体験型の内容であることが分かったという。

「ホロンボイル」で販売されているのは、夏秋シーズン用のプランだ。冬用には季節の特徴を盛り込んだ別のプランを用意して販売する計画だ。(翻訳・編集/如月隼人















※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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