映画「ドラえもん」を中国メディアが酷評、ネット民反発

Record China    2022年6月25日(土) 16時0分

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5月28日から中国で上映されている映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021」について、中国メディアが酷評する論評を掲載。ネットユーザーから反発の声が上がっている。

5月28日から中国で上映されている映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021」について、中国メディアが酷評する論評を掲載。ネットユーザーから反発の声が上がっている。

同作は、ドラえもんたち5人がピリカ星から来た大統領「パピ」と知り合い、力を合わせて反乱軍に立ち向かうというストーリー。1985年3月に公開された「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」のリメイク版だ。

中国・江蘇省のメディアの荔枝新聞はこのほど、同作について「こんなに幼稚な作品はもう撮る必要はない」とする論評を掲載した。論評は「子どもに付き添って映画館に入った保護者は長く退屈な時間に耐えなければならなかった」と指摘した。

同じリメイク版でも過去に上映された「STAND BY ME ドラえもん」2作品は、元の作品にさまざまな脚色を加え「多くの大人の観客を感動させた」とする一方、「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」については「ストーリーに新鮮味はなく、ドラえもんの最も象徴的な不思議な道具もこの作品では物足りなかった」と指摘。「スモールライトを奪われてうろたえるシーンがあるが、ドラえもんを見たことがある人ならビッグライトがあることにすぐ気づく。これでは、何も知らない子どもをあやすことしかできない」と論じた。

論評は、「ドラえもんがヒットしたのは、登場人物がみんな完ぺきではないところだ。のび太は怠け者、ジャイアンはいじめっ子、スネ夫はいやみ、ドラえもんでさえ未来の世界では落ちこぼれのロボットだ。そんな不完全な子どもたちが団結して、勇気をもって敵に打ち勝つことがポイントだ。映画でも『のび太の恐竜』や『のび太のパラレル西遊記』など、殻を打ち破る印象的な作品を生み出している」と評価した。

一方で、作者の藤子・F・不二雄さんがこの世を去って以降、「新たなドラえもんの制作者は画質を一新することしかできず、物語の想像力や精神的な核の部分について継承されていない」と指摘。「近年の劇場版はドラえもんの世界観を継承して広げるようなものではなく、単にドラえもんを利用してお金を稼ぐようなものになっている」とし、「創作力が日増しに枯渇していく中で、あとどれほど子どもたちを引き付けられるか。そして、過去数十年で積み上げてきたオールドファンのことは、全く頭にないようだ」と批判した。

この論評に対して、ネットユーザーからは反発する声が多く、「メディアがこんな主観に満ちた文章を書くのか?素晴らしいな(皮肉)」「映画ドラえもんがリメイクされたのはこの作品だけじゃない。より現代社会に合った内容にするためであって、あなたが言うようなこと(新しいストーリーを盛り込むこと)が目的じゃない」「あなたこそ、ドラえもんを使って金儲けしているのでは?」「申し訳ありませんが、私はこういう『幼稚』な作品が大好きです。子どもを連れて見に行きます」「あなたはストーリーを理解してますか?この作品は反独裁ですよ?」といったコメントが書き込まれている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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