W杯に貢献する中国製品、日用品から重機械まで―中国メディア

Record China    2014年6月14日(土) 13時30分

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13日、世界中の期待を集める2014FIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会が開幕した。試合で使用される公式試合球「ブラズーカ」は前大会と同じく、そのほとんどが「中国生まれ」だ。写真はブラジル・サンパウロ。

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2014年6月13日、世界中の期待を集める2014FIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会が開幕した。試合で使用される公式試合球「ブラズーカ」は前大会と同じく、そのほとんどが「中国生まれ」だ。今をさかのぼること数カ月前、試合球と練習球がはるばる海を越えてブラジルや参加国のナショナルチームの手元に届けられた。

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W杯はいつも各国企業の躍進の舞台となり、今大会は中国企業が飛躍する大会だといえる。浙江省義烏市の税関がまとめた統計だけでも、今年第1四半期(1−3月)に同税関からブラジルへ輸出された日用品は6422万ドルに達し、前年同月比15.8%増加した。このうちスポーツ用品は125万ドルで同41.7%の増加。

今大会のマスコット「フレコ」は、アメリカ大陸に生息するアルマジロをイメージしたキャラクター。アルマジロには危険を察知するとボールのように丸まって身を守る習性がある。W杯開幕が近づき、今、フレコグッズが爆発的に売れている。だがおそらく多くの人は、フレコグッズが中国で製造されたことを知らないし、中国でデザインされ、中国から世界に売り出されていることも知らない。

中国製日用品だけでなく、中国のハイエンド交通設備もW杯開催地に馳せ参じている。開催地の一つであるパラナ州の州都クリチバでは、空港から市街地への道々でクリーム色のハイブリッド新エネルギー路線バスが走る姿を目にする。これは中国の南車株洲電力機車研究所有限公司(中国南車株洲所)の子会社・湖南南車時代電動汽車株式有限公司が開発・製造したものだ。

▼W杯会場でも大型設備が活躍

W杯開催期間中、サッカーファンはさまざまな意匠の12カ所の競技場で試合を観戦することになる。だがブラジルムードに溢れた競技場の建物の改築・増築・新築工事で、中国の三一重工集団の重機械が活躍していたことを知る人はいない。多くの競技場の入口に設置された安全を守るためのX線装置が中国の同方威視技術株式有限公司の製造したものだと気付く人もおそらくいない。

少なくともサンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリアなど8カ所の競技場の建設過程で、三一マークの入った建設機械が使用された。三一重工ブラジル法人の烏効衛(ウー・シャオウェイ)副社長によると、中国企業がブラジル市場に進出する前は、ブラジルの建設機械市場は米国のキャタピラー、ドイツのリープヘル、日本の小松製作所(コマツ)といったブランドが独占していた。

三一重工がブラジルや中南米で急速に発展したのには2つの理由がある。一つは設備の質とサービスがしっかりしていること。もう一つは製品のコストパフォーマンスが高いことだ。ドイツの同類製品と比べた場合、中国製品は単価あたりの価格が10〜15%ほど安い。

市場の統計によると、2012年にはブラジル重機械市場のシェアの77%を三一重工、徐工集団、中聯重科株式有限公司の中国企業3社が占めた。3社は13年も急速な伸びを維持してシェアは85%に上昇し、三一重工は37%を占めた。

同方威視ブラジル法人の陳雍健(チェン・ヨンジエン)社長によると、今回のブラジル大会の12の競技場のうち、9カ所の安全検査設備は同社が提供したものであり、台数は600台に迫る。同社は07年にリオデジャネイロで行われたパンアメリカン競技大会を契機として、ブラジルの安全検査設備市場に進出。14年初めにはブラジル法人を設立し、今回のW杯の業務が初仕事になった。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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