チベットで残虐行為の末に略奪した文化財を展示、英博物館が物議―中国メディア

Record China    2022年6月20日(月) 19時0分

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17日、観察者網は、英国の博物館で20世紀初頭にチベットから盗まれた仏像が展示されていることについて、専門家の指摘をきっかけに批判が巻き起こっていると報じた。

2022年6月17日、観察者網は、英国の博物館で20世紀初頭にチベットから盗まれた仏像が展示されていることについて、専門家の指摘をきっかけに批判が巻き起こっていると報じた。

記事によると、ニューヨーク私立大学シティカレッジ刑事司法学部の副教授である芸術犯罪学の専門家、アイリン・トンプソン氏が今月14日にツイッターで、英ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)が展示しているチベット仏教の開祖・蓮花生大士(グル・リンポチェ)の像を取り上げ、「英国の探検家フランシス・ヤングハズバンドが1904年にチベットのカシュガルで得たもの」と同博物館が解説していることを紹介した。

記事は、トンプソン氏が「この文明的な言い回しの下には恐怖が覆い隠されている」と述べたと紹介。「同氏は、当時の英国からの侵略者がチベットにおいて寺を焼いたり平民を殺害したりといった残虐行為を繰り返していたことを複数の書籍や目撃者の回想を証拠として主張した」と説明している。

また、ヤングハズバンドについて「1902〜04年に英国のチベット特派員に任命されていたが、チベットで行ったのは考察ではなく、チベット人に対する虐殺であり、悪名高い侵略者、強盗である。チベットにあった多くの文化財を略奪し、英国に戻ってナイトの称号を獲得したのである」と紹介した。

そして、トンプソン氏の主張を見た海外のネットユーザーの多くが「侵略者による行為を美化している」として博物館への批判を展開し、批判を浴びた同博物館が「この件についてフォーカスしており、問題ある所蔵品の説明についてどう処理するか検討中であるが、これは『ビッグプロジェクト』であり、さらなる調査研究と時間を必要とする」とコメントしたことを伝えた。

記事は、同博物館のコメントに多くのネットユーザーが納得しておらず「説明内容だけの問題ではない」「盗んだ文化財を返還しようという考えはないのか」とさらなる批判を浴びせていると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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