人民網日本語版 2022年6月9日(木) 19時20分
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二十四節気の一つである「芒種」を迎えた北京市三環路の内側に位置する中国農業科学院作物科学研究所の実験田で、一面の金色の麦が風にそよぎ、収穫間近となった。
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二十四節気の一つである「芒種」を迎えた北京市三環路の内側に位置する中国農業科学院作物科学研究所の実験田で、一面の金色の麦が風にそよぎ、収穫間近となった。敷地面積10ヘクタールの実験田は、地価の高い繁華街に位置することから、ネットユーザーから「最も高価な農地」と呼ばれている。
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この実験田は、小麦、トウモロコシ、大豆、稲、雑穀などの作物の研究に用いられる。地価の高い北京市街地内で、この農業科学研究実験田を確保するのは容易なことではない。しかしこの実験田の科学的価値は、この土地の市場の価値を遥かに上回り、「値段をつけられない宝の地」とも言える。
中国農業科学院作物科学研究所の趙広才研究員は、「ここは中国現代小麦育種研究のスタートラインの一つであり、小麦品質育種の発祥地でもある。この実験田で栽培された『中麦』シリーズ小麦、『中単』シリーズトウモロコシ、『中黄』シリーズ大豆、『京粳』シリーズ稲などの340の新品種の普及面積は3333万ヘクタールを超えており、累計で75億キログラムの増産となった」と説明した。
ここは数多くの新品種を育成しただけでなく、重要な栽培技術イノベーションの地でもある。科学研究者は近年、「トウモロコシ温光資源定量最適化増産・効果拡大技術」「優良専用小麦生産の重要技術」などの質と効果の向上に関する生産技術を研究開発し、作物のグリーンな発展モデルの広い範囲の応用を促進している。
農業農村部の最新の農作業状況によると、全国の夏季収穫食糧の主要生産地の小麦の収穫が現在半分を過ぎており、全国の麦収穫が全体的に順調に進んでいる。趙氏は、「中国の小麦育種はすでに伝統的な育種から、ゲノミクス、遺伝子組み換え技術、分子設計育種などの現代バイオテクノロジーによる育種に発展している。しかし実験田の役割が依然として不可欠だ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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