Record China 2022年6月10日(金) 9時0分
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8日、ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、北京五輪フリースタイルスキーに中国代表として金メダルを獲得したアイリーン・グーが米ソルトレイクシティーの五輪招致大使を務めることになったと報じた。写真はグー。
2022年6月8日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、北京冬季五輪フリースタイルスキーに中国代表として出場し金メダルを獲得したアイリーン・グー(谷愛凌)が米ソルトレイクシティーの五輪招致大使を務めることになったと報じた。
グーは7日に米タイム誌の「影響力のある100人」のサミットに出席した際に「これはグローバル化の好例だと思っている」と語るとともに、今年の北京五輪に中国代表として出場したことについて「後悔していない」と話した。
記事は、「グーは北京五輪で2つの金メダル、1つの銀メダルを獲得する活躍を見せ、中国国内ではウインタースポーツの『お姫様』として脚光を浴び、一躍スターになった。一方で、米国人であり中国人でもあるという特殊なアイデンティティーによりそのサクセスストーリーには多くの疑問の声が出ており、中国人からは『どうして米国籍を捨てないのか』といぶかしがられ、米国人からは『裏切り者』扱いされている」と伝えた。
そして、今回グーがソルトレイクシティーの五輪招致大使に選ばれたことで、中国のネット上ではグーのアイデンティティーに関する議論が再燃したとし、「グーはまた米国人にくら替えしたのか」「中国でがっぽりお金を稼いでおいて、最後はやっぱり自分の国に帰るんだな」といった批判的な声が寄せられた一方で、「中国も米国も彼女にとっては自分の国。自分の国のために五輪招致に参加してはダメなのか?」「米メディアはグーを中国のスキー選手と紹介している。それが彼女のアイデンティティーを表している」と擁護するコメントも見られたとした。
さらに、中国政府メディア・環球時報の胡錫進(フー・シージン)前編集長が「グーの特殊なアイデンティティーを鑑み、われわれは彼女が一般人より多く持つ国際化、グローバル化の記号に対してもっと寛容になるべきだ。われわれはグーが米中間の文化コミュニケーターとなるよう応援しようではないか」と中国のネットユーザーに呼びかける文章を発表したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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