乳製品でがんに? 51万人の中国人を10年間追跡調査した結果―中国メディア

Record China    2022年5月25日(水) 8時20分

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23日、新浪科技は、乳製品とがん発症の関係性について中国人51万人を10年間追跡調査した研究結果が発表されたと報じた。

2022年5月23日、新浪科技は、乳製品とがん発症の関係性について中国人51万人を10年間追跡調査した研究結果が発表されたと報じた。

この研究は、米オックスフォード大学、北京大学公共衛星学院、中国医学科学院阜外医院、中国医学科学院、河南疾病予防コントロールセンター、中国国家食品安全リスク評価センターの専門家が共同で実施したもの。青島、ハルピン、海口、蘇州、柳州の五つの市街地、四川、甘粛、河南、浙江、湖南の5省の農村地域に住む平均年齢52歳の計51万人に対して10年以上の追跡調査を行っている。被験者は2004〜08年の間に調査に参加しており、参加時点でがんに罹患していた人はいなかった。

調査では過去1年の飲食習慣について、米、小麦製品、雑穀、畜肉、家禽肉、魚、卵、乳製品、生野菜、漬物野菜、果物、豆製品に分けて、それぞれの摂取頻度を毎日、週4〜6日、週1〜3日、月1回程度、食べない・ほとんど食べないの五つから選択する形式で質問した。乳製品については、少なくとも週1回は食べるという人が全体の20.4%で、この群の1日平均摂取量は80.8グラムだった。一方、68.5%が食べない・ほとんど食べないと答えている。また、男女問わず都市部の摂取量が農村部を上回った。

平均10.8年の追跡調査の結果、2万9277人ががんを患ったことが分かった。年齢、性別、地域、家族歴、教育、収入、飲酒量、喫煙量、運動量、各種食品摂取量、BMIなどにより分析を行ったところ、1日の乳製品摂取量が50グラム増えるごとに、がん全体のリスクが7%増加し、肝臓がんのリスクは12%、乳がんのリスクは19%、リンパ腫のリスクは17%それぞれ上昇する結果となった。

研究チームは、研究の結論を「欧米人よりも乳製品の摂取量が比較的少ない中国人の成人において、乳製品の摂取量が多いほど肝臓がん、女性の乳がん、リンパ腫のリスクが高くなる」としている。一方で、今回の研究結果には限界性があるため、今後の研究により乳糖不耐症者の乳製品摂取とがん発症リスクの関係性についてさらなる探索を行う必要があるとの見解を示した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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