東南アジアで外交攻勢を仕掛ける岸田首相―香港メディア

Record China    2022年5月7日(土) 10時20分

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5日、参考消息は日本がアジアで外交攻勢を仕掛けていると報じた。写真はタイを訪問する岸田首相 (出典:内閣府 https://www.kantei.go.jp/)。

2022年5月5日、中国メディアの参考消息は日本がアジアで外交攻勢を仕掛けていると伝えた。

記事は、香港メディアのアジア・タイムズ・オンラインが3日に発表した「岸田文雄首相が東南アジアで強力な魅力攻勢を展開している」とする文章を紹介した。以下はその概要だ。

岸田首相は東南アジアを初の海外歴訪地の一つに選んだ。直近の日本の首相3人はいずれも東南アジアを最初の訪問地に選んでおり、東南アジアが日本の地域戦略の中心的地位にあることを示している。東南アジア諸国連合(ASEAN)にとって大きな貿易、投資パートナーの一つである日本は、フィリピン、インドネシア、ベトナム、マレーシアといった東南アジア諸国にとって重要な防衛、戦略的パートナーでもある。

今回の東南アジア訪問で、岸田首相は東南アジア地域諸国との戦略的関係を強化、拡大すると同時に、「中国への対抗」への支持や、ロシアによるウクライナ侵攻への非難を求めようとしている。

この1世紀近く、日本は東南アジア地域の工業化、経済発展のエンジンとなり続けた。そしてこの10年、経済的な影響を利用してASEANの重要国との防衛、戦略関係の発展を進めてきた。安倍晋三元首相は2013年に「ASEANと日本はすでに経済的な関係を超越し、地域の安全保証の責任を担う関係を結んだ」と語り、先月には日本とフィリピンの防衛相、外相が「2+2」対話を実施して双方が防衛協力拡大に同意した。

インドネシアは現在G20の輪番議長国であり、ロシアに対する今年のG20サミット招待取り消しを拒否する姿勢を示す一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領をサミットに招待することを決定した。このため、G20サミットの場でロシアとウクライナの首脳の直接交渉が行われる可能性がある。

ベトナムでは岸田首相が温和さを見せつつロシアとの間でこれ以上防衛、戦略関係を強化しないよう説得しようとした。ベトナムはこの数十年、潜水艦や戦闘機を含む80%の防衛装備をロシアから輸入している。

また、米国の条約上の盟友でありながらインドネシア同様に中国対して友好的な立場を取っているタイについても、中国への対抗に参加させることが日本の最重要戦略任務となっている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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